矢野謙次の応援歌の原曲は奥さん・日ハム？なんJ・SNSの声も調査

元読売ジャイアンツ、北海道日本ハムファイターズの矢野謙次選手。

代打で登場する際に球場を震わせた、あの応援歌が印象的で引退から数年経った今でも、プロ野球ファンの間で「神曲」として語り継がれ、高校野球のアルプススタンドでも演奏されるなど、その人気は衰えることを知りません。

なぜこの一曲が、これほどまでに人々を魅了し続けるのでしょうか。

矢野謙次の応援歌の原曲は奥さん・日ハム？

矢野謙次選手の応援歌といえば、読売ジャイアンツ時代のものが特に有名ですが、その誕生にはいくつかの興味深い話が伝えられています。

日本ハム移籍後の応援歌は過去の選手のものが流用されましたが、巨人時代のあの名曲は一体どこから来たのでしょうか。

奥様のリクエストから生まれた「たった一つの応援歌」説

矢野謙次選手のあの有名な応援歌には、実は「旧応援歌」が存在したことが知られていますが、その旧応援歌はあまり知られておらず、現在広く認知されているのは、その後に作られたバージョンなのです。

そして、この応援歌の変更には、矢野選手の奥様が深く関わっているという説が非常に有力視されています。

奥様が応援団に対して「応援歌を変えてほしい」とリクエストしたことが、この名曲誕生のきっかけになったと言われています。

なぜリクエストしたのか、その明確な理由は公表されていませんが、そこには家族だからこその深い想いがあったのではないかと考えられます。

もしかしたら、以前の曲が選手のイメージにしっくりこなかったのかもしれませんし、「もっと球場全体が一体となって夫を後押しできるような、力強い曲にしてほしい」という願いがあったのかもしれません。

実際に完成した応援歌は、「正義のために」「愛のために」「命を賭けて戦え」といった、まるで特撮ヒーローの主題歌のような壮大で熱い歌詞が特徴です。

これは、単に選手を鼓舞するだけでなく、聞くファンの心にも火をつけ、球場全体を一つのチームにするような力を持っています。

代打という、一打席に全てを懸ける緊迫した場面で、家族の願いが込められたこの特別な一曲が流れることで、矢野選手自身も計り知れないほどの力をもらっていたのではないでしょうか。

音楽的構造から見る「完全オリジナル作品」説

「原曲」という言葉を「元になった既存の楽曲」と捉えるならば、矢野謙次選手の巨人時代の応援歌に特定の原曲は存在せず、「完全なオリジナル作品」である可能性が極めて高いです。

プロ野球の応援歌には、過去の選手の曲を流用するケースも少なくなく、実際に、矢野選手が日本ハムに移籍した際の応援歌は、元在籍選手の西浦克拓氏のものが使われました。

しかし、巨人時代の応援歌に関しては、そうした流用の情報は見当たらないのです。

その最大の根拠は、この曲が持つ他に類を見ない独特な音楽的構造にあり、多くの応援歌が8小節程度の比較的シンプルな構成であるのに対し、この曲は静かなファンファーレ風の前奏から始まり、コールアンドレスポンスを挟んで本編へと展開する、非常にドラマティックな構成を持っています。

秀逸なのが前奏部分で、「やーのけんじ（ya-no-ken-ji）」と「きあいのせんし（ki-a-i-no-sen-shi）」の母音が「a-o-e-i」でほぼ一致しており、完璧な韻を踏んでいるのです。

メロディに合わせて言葉を選んだというより、まさに「矢野謙次」という選手のために、言葉とメロディが一体となってゼロから生み出された証拠と言えるでしょう。

矢野謙次の応援歌に対する印象を調査！なんJ・SNSの声とは

引退後もなお、多くのファンに愛され、時には議論の的にもなる矢野謙次の応援歌。

ネット上では「神曲」と絶賛される一方で、「過大評価では？」といった冷静な意見も見られます。

矢野謙次の応援歌に対する印象を調査！なんJ・SNSの声とは

この応援歌に対するネット上の評価を分析すると、その印象は大きく3つに分けられるようです。

全体としては圧倒的に好意的な声が多いですが、その熱狂ぶりに対して少し引いた目で見ている意見も一定数存在するのが特徴です。

【なんJ・SNSでの口コミ割合】

ポジティブ（神曲・かっこいい）：70%
ネガティブ（過大評価・大げさ）：20%
中立・分析的：10%

やはり、この曲を「かっこいい」「名曲」と捉える声が大多数を占めています。

現役時代に球場で体感したファンからの熱い支持が目立ちます。一方で、その壮大すぎる歌詞や独特の間を「大げさ」「間延びしている」と感じる人や、熱狂的な評価そのものに疑問を呈する声も存在します。

以下に、代表的な口コミをいくつかご紹介します。

「代打で矢野謙次の名前がコールされて、この前奏が流れ始めた瞬間の鳥肌と地鳴りのような歓声は一生忘れない。球場の一体感が本当にすごかった！」

「歌詞もメロディも、まるでヒーローアニメの主題歌みたいで最高にかっこいい。男の子なら絶対好きになるやつ。まさに神曲です！」

「メロディはかっこいいと思うけど、さすがに『正義のために 愛のために 命を賭けて戦え』は歌詞が大げさすぎません？ちょっと笑っちゃう。」

「正直、ちょっと間延びしててテンポが悪く感じる時もあるかな。神曲って言われるほどか？って思う自分は少数派なのかな。」

「矢野謙次の応援歌が一番！みたいに言う人って、昔の渋くてかっこいい応援歌を知らないだけじゃないかと思ってしまう。視野が狭い気がする。」

「もう引退した選手なのに、甲子園で流れるたびにXでトレンド入りするの、本当にすごいことだと思う。それだけ色褪せない名曲ってことだよね。」

「今の巨人にこそ、この曲をチャンステーマとして復活させてほしい。絶対に盛り上がるし、チームに勢いがつくはず！」

一般的な応援歌の定型（例えば8小節構成など）から外れたドラマティックな構成は、劇的な場面での熱狂を知るファンにとってはたまらない魅力となる一方で、伝統的な応援歌のスタイルを好むファンからは「冗長だ」と受け取られることがあるのです。

この評価の多様性こそが、この曲が単なる一選手の応援歌にとどまらず、語り継がれる「作品」となっている証拠なのかもしれません。

向いている人

これまでの調査と分析から、矢野謙次選手の応援歌が特に心に響くのは、次のようなタイプの人々だと考えられます。

この曲が持つ独特の熱量や物語性は、特定の感性を持つ人の心を強く掴んで離さない魅力があるのです。

Q&A

ここでは、矢野謙次選手の応援歌に関するよくある質問から、少しマニアックな疑問まで、お答えします。

矢野謙次の応援歌の歌詞を正確に教えてください。

はい、読売ジャイアンツ時代の応援歌の歌詞は以下の通りです。前奏から本編への流れと、ファンが叫ぶコール部分が一体となって、あの独特の盛り上がりを生み出します。

【前奏】
（演奏）矢野謙次！ 気合の戦士！
（演奏）矢野謙次！ さぁ立ち上がれ！
（ファン）「かっとばせー！謙次！」

【本編】
その心に火をつけて（オイ！オイ！オイ！オイ！）
熱く熱く体を燃やせ（オイ！オイ！オイ！オイ！）
正義のために（矢野謙次！）
愛のために（矢野謙次！）
命を賭けて戦え

あの有名な応援歌は、日本ハムに移籍してからも使われたのですか？

いいえ、使われていません。矢野選手が2015年のシーズン途中に北海道日本ハムファイターズへ移籍した際、応援歌は新しいものになりました。具体的には、かつて日本ハムに在籍した西浦克拓選手の応援歌が流用される形となったのです。その歌詞は「熱き夢を胸に 嵐を起こせ 会心の一撃で 男を上げろ」というもので、巨人時代のものとは全く異なります。プロ野球の応援団にはそれぞれ独自の文化とプライドがあり、他球団で使われていた応援歌をそのまま流用することは、特別なケースを除いてほとんどありません。このことからも、巨人時代のあの応援歌が、いかに「読売ジャイアンツの矢野謙次」のためだけに作られた特別な一曲であったかがわかります。

なぜこの応援歌は、高校野球（甲子園）の応援でよく使われるのですか？

矢野選手の応援歌が甲子園で頻繁に演奏されるのには、いくつかの理由が考えられます。

まず大前提として、高校野球のブラスバンド応援では、プロ野球の人気応援歌を演奏することが定番となっています。その中でもこの曲が特に人気なのは、第一に、そのメロディの勇壮さと劇的な構成が、高校球児のひたむきなプレーや一戦必勝の緊張感と見事にマッチし、アルプススタンド全体の応援を力強く盛り上げやすいからです。

第二に、ファンファーレから始まる構成はブラスバンドでの演奏映えが非常に良いという点も大きいでしょう。トランペットなどの金管楽器が活躍しやすく、演奏する高校生にとってもやりがいのある曲だと思われます。

そして最後に、X（旧Twitter）などのSNSで「神曲」としてたびたび話題になり、トレンド入りすることも多いため、現役時代を知らない若い世代、つまり高校生たちにもその存在と魅力が広く知られていることが挙げられます。実際に、元巨人の古城茂幸コーチの息子さんである花巻東高校の古城大翔選手の打席でこの曲が演奏された際には、「エモい」と大きな話題になりました。このように、曲そのものの魅力に加え、世代を超えた知名度や背景にある物語性が、甲子園という特別な舞台でこの曲を響かせ続けている理由なのです。