2025年の夏、TikTokを席巻した「バナバナダンス」。一度聴いたら耳から離れないキャッチーなメロディと、思わず真似したくなる元気なダンスで、あっという間にトレンドの中心になりました。
火付け役は、11歳から14歳の男女14人で構成されるダンス&ボーカルカンパニー「PG」やリリースした楽曲「BANABANA」です。
本記事では、この楽曲のルーツや、「原曲があるのでは?」「あの曲に似ている?」といった噂の真相について、専門的な観点も交えながら徹底的に調査・紹介していきます。
バナバナの原曲は?パクリや似ているとの噂も?

「BANABANA」は、その中毒性の高さから「元になった曲があるのでは?」と考える人も少なくないようですが、この曲はPGのオリジナル楽曲であり、特定の原曲をカバーしたものではありません。
ただ、音楽には必ずルーツや影響関係が存在しているので、「BANABANA」がどのような音楽からインスピレーションを受けている可能性があるのか、そしてなぜ「似ている」と感じる人がいるのかを深掘りしていきましょう。
ラテンポップからインスピレーションを受けている?

「BANABANA」を語る上で欠かせないのが、世界的な音楽トレンドである「ラテンポップ」の影響です。
2017年に歴史的な大ヒットを記録したLuis Fonsiの「Despacito」に代表される、レゲトンのリズムやスパニッシュなメロディラインとの共通点が見受けられます。
「BANABANA」は、プロデューサーにデビュー曲「WA・BI・SA・BI」も手掛けたJoacim PerssonとJohan Alkenäsを迎えたラテン系パーティーチューンです。
K-POPやJ-POPシーンで数多くのヒット曲を生み出してきた名コンビであり、グローバルなトレンドを巧みに取り入れることで知られています。
「BANABANA」では、レゲトン特有の「デンボウ」と呼ばれる「ドン・チッ・ドン・チッ」という基本的なリズムパターンを基盤にしつつ、J-POPらしい明るくキャッチーなサビメロディを融合させているのが特徴です。
歌詞にも「Hola」(こんにちは)や「Magia」(魔法)といったスペイン語が散りばめられており、楽曲全体でラテンの陽気な雰囲気を演出しています。
リスナーが自然と体を動かしたくなるような、カーニバルのような高揚感を生み出すための意図的な仕掛けだと思われます。
「BANABANA」は特定の1曲を原曲としているのではなく、「Despacito」以降のグローバルなラテンポップの潮流をJ-POPのフィルターを通して再構築した楽曲、と考えるのが最も自然なのです。
サッカーの応援歌もベースにある?

もう一つの視点として、サッカーの応援歌などに代表される「スタジアム・アンセム」や「チャント」からの影響も考えられます。
「BANABANA」のサビでは、「Hola, Ole, Ole, Magia」という非常にシンプルで覚えやすいフレーズが繰り返されます。
この「Ole, Ole, Ole」という掛け声は、サッカーの応援で世界中の人々が使う共通言語のようなもので、観客が一体となってチームを鼓舞するように、「BANABANA」もまた、リスナーがPGのメンバーや仲間たちと一体となって歌い、踊り、笑顔になることを促しているのです。
メンバーのCHAAMiが「みんなのことを幸せにするハッピーな言葉」と語るように、この曲にはポジティブなエネルギーが満ち溢れています。
また、ダンスブレイクではニュージーランドの民族舞踊「ハカ」をイメージした力強い振り付けが取り入れられており、これもまた集団の一体感や士気を高める要素と言えるでしょう。
| 項目 | 解説 | 補足 |
|---|---|---|
| 影響元ジャンル | スタジアム・アンセム/チャント | スポーツの応援などで、大勢で歌うことで一体感を生み出す音楽のことです。 |
| 構造的共通点 | シンプルなフレーズの反復、コール&レスポンス | 誰でもすぐに覚えて一緒に歌えるような、親しみやすい構成になっています。 |
| ダンスとの関連 | 「ハカ」を取り入れた振り付け | メンバーの一体感と力強さを表現し、見る人を惹きつけます。 |
| 楽曲のテーマ | 仲間との一体感、応援、ポジティブなエネルギー | 聴く人に元気を与え、前向きな気持ちにさせてくれる応援歌のような側面も持っています。 |
パクリや似ているとの噂も?

「BANABANA」に対して「パクリ」や「似ている」という声もあるようですが、盗作を意味するものではなく、音楽のジャンル特有の「お約束」や、トレンドを反映した結果と捉えるのが妥当です。
まず、前述の通りラテンポップというジャンル自体が、特定のコード進行やリズムパターン(お決まりの型)を共有していることが多いです。
そのため、同じジャンルの他の曲と雰囲気が似てくるのは、ある意味で自然なことなのです。
また、TikTokで流行する楽曲は、短い時間でインパクトを残すために、キャッチーなメロディや覚えやすいフレーズを繰り返す構成が多く見られます。
この「TikTokヒットの方程式」に沿って作られているため、他の流行りの楽曲と構成が似ていると感じる人もいるかもしれません。
子供たちが口ずさみやすいメロディラインは、童謡やアニメソングにも通じるシンプルさを持っていて、この親しみやすさが、かえって「どこかで聴いたことがあるような」という感覚(既聴感)につながっている可能性も考えられます。
| 比較対象のジャンル | 似ていると感じる可能性のある部分 | 音楽的な解説 |
|---|---|---|
| 他のラテン系J-POP/K-POP | サビの掛け声やパーカッションの使い方 | ラテン系の曲では、陽気な雰囲気を出すために似たような楽器やリズムが使われることが多いです。 |
| TikTokで流行した他の楽曲 | 短いフレーズの反復、ダンスを前提とした構成 | 視聴者の注意を引き、真似してもらいやすくするために、構成が似てくる傾向があります。 |
| 童謡・アニメソング | シンプルで覚えやすいメロディライン | 小中学生であるPGのメンバーや、若い世代のリスナーが親しみやすいように作られています。 |
| 過去のサマーソング | 夏をテーマにした高揚感のあるサウンド | 夏のワクワク感を表現するために、似たような音色や曲調が選ばれることがあります。 |
概要をおさらい
ここで改めて、「BANABANA」と、それを歌うPGについておさらいしておきましょう。
PG(ピージー)とは?
PGは、11歳から14歳の男子7人、女子7人の計14人で構成される次世代ヴォーカル&ダンスカンパニーで、2024年の夏、「夏休みの自由研究をバズらせたい小中学生集団」としてTikTokに突如現れ、狐の仮面で顔を隠しながら毎日投稿されるハイレベルなダンス動画が話題沸騰。
同年11月11日に「WA・BI・SA・BI」でデビューを果たしました。メンバーそれぞれの個性が際立っており、「異なる個性の集合体」「アベンジャーズみたい」と評されています。
楽曲「BANABANA」とは?
「BANABANA」は、2025年7月18日にリリースされたPGの8枚目のデジタルシングルです。
タイトルはスペイン語で「めっちゃ最高」を意味する「La Buena Buena(ラ・ブエナ・ブエナ)」をアレンジした造語で、「BANABANA=笑顔になれる魔法の言葉」というテーマが込められています。
ラテンビートを基調とした、夏にぴったりのパーティーチューンです。TikTokではこの曲を使った「#バナバナダンス」が大きなブームとなり、多くのユーザーがダンス動画を投稿しています。
向いている人
「BANABANA」は、その明るくエネルギッシュな魅力で、幅広い人々の心を掴んでいます。
特に、以下のような人にはぴったりの一曲と言えるでしょう。
- とにかく明るく元気な曲で盛り上がりたい人
- 友達や家族と一緒にダンスを楽しみたい人
- TikTokのトレンドに乗ってみたい人
- ラテン系のノリの良い音楽が好きな人
- 気分が落ち込んでいる時に、音楽で元気をもらいたい人
- 文化祭や体育祭などのイベントで使う曲を探している人
- PGメンバーのようなパワフルなパフォーマンスに憧れる人
Q&A
ここでは、「BANABANA」に関するよくある質問から、少しマニアックな疑問まで、Q&A形式でお答えします。
- 「BANABANA」って、結局どういう意味なんですか?
「BANABANA」は、スペイン語で「めっちゃ最高」という意味を持つ「La Buena Buena(ラ・ブエナ・ブエナ)」という言葉から作られた造語です。PGのメンバーは、これを「聴いた人みんなを幸せにする、笑顔になれる魔法の言葉」と表現しています。果物のバナナとは直接の関係はありませんが、言葉の響きが可愛らしく、覚えやすいのが素敵ですよね。
- バナバナダンスの元ネタ・本家は誰ですか?
バナバナダンスの元ネタ・本家は、14人組の小中学生ダンス&ボーカルカンパニー「PG」が2025年7月18日にリリースした楽曲「BANABANA」です。TikTokでPGの公式アカウントが投稿した動画をきっかけに、そのキャッチーな振り付けを真似して踊る人が続出し、一大トレンドとなりました。
- 歌詞に出てくる「Magia」って何語で、どういう意味ですか?
「Magia(マヒア)」はスペイン語で、「魔法」を意味する言葉です。歌詞の中では「Hola, Ole, Ole, Magia」と歌われており、「BANABANA」という曲が持つ「笑顔にする魔法」というテーマを象徴する重要なキーワードになっています。この一言で、楽曲にファンタジックで不思議な魅力が加わっているのです。
- ダンスの振り付けで、特にこだわっている部分はありますか?
メンバーのAOiくんによると、途中の「ラ・バ・バ」という歌詞が入るダンスブレイクの部分は、ニュージーランドの先住民マオリの民族舞踊「ハカ」をイメージした振り付けになっているそうです。全員で力強く踊ることで、PGのグループとしての一体感を表現しているとのこと。ライブパフォーマンスでは特に迫力があり、見どころの一つとなっています。