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さよならサマータイムマシンの元ネタはシュタゲ?歌詞の意味を考察

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UNISON SQUARE GARDENの「さよならサマータイムマシン」は、2012年にリリースされたシングル「流星のスコール」のカップリング曲でありながら、多くのファンから絶大な支持を集める名曲です。

その疾走感あふれるサウンドと、聴く者の心を掴んで離さない物語性の強い歌詞は、今なお特別な輝きを放っていますが、その歌詞に込められた本当の意味や元ネタについては、様々な憶測が飛び交っているのです。

さよならサマータイムマシンの元ネタは?本当はOO?

この楽曲の歌詞は非常に物語的で、聴く人によって様々な解釈が生まれています。

有名なのが、人気SFアドベンチャーゲーム『Steins;Gate』を元ネタにしているという説ですが、完全にそうとも言えないようです。

元ネタ説①:SFアドベンチャー『Steins;Gate』

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最も広く知られているのが、この『Steins;Gate』(シュタインズ・ゲート、通称シュタゲ)を元ネタにしているという説です。

作詞作曲を手掛けた田淵智也さんがシュタゲのファンであると公言しているという情報もあり、歌詞と物語の間に驚くほど多くの共通点が見出せるのです。

『Steins;Gate』は、偶然タイムマシンを発明してしまった主人公たちが、過去に干渉することで意図せず未来を過酷なものに変えてしまう物語です。

主人公の岡部倫太郎は、大切な仲間を救うために、記憶を過去の自分に送る「タイムリープ」を何度も繰り返し、望まない結末を回避しようと孤独な戦いを続けるのですが、この設定が、「さよならサマータイムマシン」の歌詞と驚くほどリンクしているのです。

「イカサマが通じるなら 時間なんて通り越して 何度もやり直して」というフレーズは、まさに岡部が絶望的な未来を変えるために何度もタイムリープを繰り返す姿そのものだと思います。

また、「この記憶だけはそう消さないように 心へかくれんぼ」という歌詞は、世界線(パラレルワールドのようなもの)が変動しても、岡部だけが以前の世界線の記憶を保持し続ける特殊能力「リーディング・シュタイナー」と見事に重なります。

この曲の核心とも言える「君がどっか行っちゃうなら 世界なんて敵にして 理屈から裏返す」という一節。

これは、仲間の死という避けられない運命から「君」を救うためなら、世界の法則や構造(世界)そのものにさえも抗ってみせるという、岡部倫太郎の悲痛で、しかし力強い決意表明と解釈することができるのです。

ただ、タイムリープものはかなり多く、その点だけ見ると「サマータイムレンダ」「時をかける少女」「Re:ゼロから始める異世界生活」など色々とありますよね。

項目『Steins;Gate』の世界観『さよならサマータイムマシン』の歌詞
時間遡行の手段記憶データを過去の自分へ送る「タイムリープマシン」を使います。「時間なんて通り越して 何度もやり直して」というフレーズで表現されていると思われます。
主人公の特殊性世界線が変動しても記憶を保持できる「リーディング・シュタイナー」を持っています。「この記憶だけはそう消さないように」という歌詞が、その能力を彷彿とさせます。
物語の核心大切な人を救うため、世界の構造や運命に抗うことを決意します。「君がどっか行っちゃうなら 世界なんて敵にして 理屈から裏返す」という歌詞に集約されていると考えられます。
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元ネタ説②:2015年武道館公演への葛藤

シュタゲ説とは全く異なる角度からの考察として、バンド自身の経験、特に2015年に行われた初の日本武道館公演「fun time 724」に対する作詞者・田淵智也さんの葛藤が描かれているのではないか、という説があります。

これは、シュタゲ説ほど有名ではありませんが、非常に説得力のある解釈なのです。

この曲が発表されたのは2012年ですが、3年後の未来である武道館公演という大きな目標に向かうバンドの心情が、歌詞に込められているのではないか、という見方です。

田淵さんは自身のブログで、武道館という場所を「口に出すのも憚られるくらい、僕にとっては大事すぎる場所」と表現しており、その特別なステージに立つことへのプレッシャーや覚悟が、この曲の根底に流れている可能性があるのです。

この説に立つと、歌詞の解釈は大きく変わってきて、「境界線一歩前で自問自答をサイコロで占う」という冒頭の歌詞は、武道館公演の開催という、バンドのキャリアにおける大きな決断を前にした迷いや不安を表しているのかもしれません。

そして、シュタゲ説ではヒロインを指していた「君」は、この説ではバンドが何よりも大切にしている「音楽そのもの」や、それを支えてくれる「ファン」と捉えることができます。

そう考えると、「君がどっか行っちゃうなら 世界なんて敵にして 理屈から裏返す」という歌詞は、メジャーシーンという大きな世界で、商業主義や世間の評価に流されることなく、自分たちの信じる音楽(君)を何としてでも守り抜く、というバンドの強い意志の表明に聞こえてきませんか。

そして、曲の最後を締めくくる「明日へ行く 夏の魔法は、もう無い 鼓動の向こうへ」というフレーズ。

これは、武道館という一つの大きな夢(夏の魔法)が叶った後の、祭りの後のような一抹の寂しさと、それでも止まることなく続いていく未来への覚悟を感じさせる、非常に感動的な一節だと考えられます。

項目2015年武道館公演の文脈『さよならサマータイムマシン』の歌詞
バンドの状況初の武道館公演という大きな節目を前にした、期待と不安が入り混じる時期でした。「境界線一歩前で自問自答をサイコロで占う」という歌詞が、その心境を表しているようです。
守るべきものメジャーになっても変わらない、自分たちが「楽しい」と思える音楽性やライブです。「君」をバンドの音楽性やファンと解釈すると、歌詞全体の意味が繋がってきます。
未来への視点一つの目標を達成した後の、バンドのこれから進むべき道を示唆しています。「明日へ行く 夏の魔法は、もう無い」というフレーズは、新たなスタートへの決意とも取れます。
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さよならサマータイムマシンに対する印象を調査!

この曲はカップリング曲でありながら、ファンの間では非常に評価が高く、特別な一曲として愛されていますが、実際にファンはどのような印象を抱いているのでしょうか。

SNSやレビューサイトの声を元に、その割合と具体的な感想を調査してみました。

調査の結果、最も多かったのは「疾走感のあるメロディとサウンド」への言及で、全体の約40%を占めました。

次いで「シュタゲを彷彿とさせる物語性の高い歌詞」が約35%、「ライブでの熱量とパフォーマンス」が15%、その他(斎藤さんのボーカルの魅力、B面曲とは思えないクオリティなど)が10%という内訳になりました。

やはり、ユニゾンらしいサウンドと物語性の強い歌詞が、この曲の人気の二大要素となっているようです。

「イントロのギターリフからもう最高!ユニゾンらしい疾走感と切なさが混じったメロディがたまらない。B面なのが信じられないレベルの名曲だと思う!」(20代・男性)

「歌詞が完全にシュタゲの世界観。聴きながら岡部倫太郎の孤独な戦いを思い出して泣きそうになる。『世界を敵に回してでも君を助ける』って歌詞がエモすぎるんです。」(20代・女性)

「ライブで聴いた時の衝撃が忘れられない。バンドの熱量がダイレクトに伝わってきて、音源とはまた違うカッコよさがある。特に間奏のギターソロは圧巻です。」(30代・男性)

「夏の終わりの夕暮れ時に聴くと、歌詞の世界にどっぷり浸れます。切ないけど、前に進む勇気をもらえる、私にとってのお守りのような曲です。」(10代・女性)

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概要をおさらい

ここで改めて、「さよならサマータイムマシン」の基本的な情報を見ていきます。

「さよならサマータイムマシン」は、日本の3ピースロックバンド、UNISON SQUARE GARDENが2012年7月25日にリリースした6枚目のシングル「流星のスコール」に収録されたカップリング曲(B面曲)。

作詞・作曲はベースの田淵智也さんが担当しています。

カップリング曲でありながら、ファンからの絶大な人気に応える形でミュージックビデオが制作されており、YouTubeの公式チャンネルで視聴することができます。

このMVには、2012年6月3日に仙台Rensaで行われたライブでこの曲が初披露された際の、熱気あふれる映像が使用されています。

また、2019年に発売されたB面集アルバム『Bee-Side Sea-Side 〜B-side Collection Album〜』の収録曲を決めるファン投票では、数ある名曲の中で見事10位にランクインし、再ミックスされたバージョンが収録されました。

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向いている人

では、この「さよならサマータイムマシン」は、特にどのような人に聴いてもらいたい楽曲なのでしょうか。

この曲の世界観にきっとハマるであろう人の特徴をまとめてみました。

一度聴けば、あなたにとっての特別な一曲になるかもしれません。

おすすめな人
  • SFやタイムリープものの物語が好きな人
  • 夏の切ない雰囲気に浸りたい人
  • 疾走感あふれるロックサウンドが好きな人
  • 歌詞の深い意味を自分なりに考察するのが好きな人
  • UNISON SQUARE GARDENの隠れた名曲を発掘したい人

Q&A

最後に、この曲についてよく聞かれる質問や、さらに一歩踏み込んだ疑問についてQ&A形式でお答えします。

なぜカップリング曲なのにミュージックビデオがあるのですか?

それは、この曲がファンから非常に愛されており、バンド側も「大事な曲」として特別な思い入れを持っているからだと考えられます。MVは、2012年6月3日に仙台Rensaで行われたライブ「COME BACK TO “fun time”」で初披露された際の映像が使われており、チケットが完売したプレミアムなライブの熱気がそのままパッケージされています。

ライブで演奏されることは多いですか?

LiveFansのデータによると、全ライブでの演奏率は1%と、セットリストの常連というわけではありません。しかし、2015年の初の日本武道館ワンマン公演「fun time 724」や、ファン投票企画と連動したツアーなど、バンドにとって節目となるような特別なライブで披露されることが多い、まさに「切り札」のような一曲だと言えるでしょう。

曲のタイトル「サマータイムマシン」は造語ですか?何か元ネタがあるのでしょうか?

はい、これは作詞者・田淵智也さんによる造語だと思われます。歌詞の中に何度も登場する「夏」というキーワードと、物語の核となる「タイムマシン」を組み合わせた、楽曲の世界観をこれ以上なく的確に表現したタイトルなのです。一部では、2005年に公開された映画『サマータイムマシン・ブルース』との関連性を指摘する声もありますが、バンド側からの公式な言及はなく、あくまでファンの間での推測の範囲内です。

この曲はどのような経緯で作られたのですか?

メンバーの斎藤宏介さんのインタビューによると、この曲はバンド結成初期の頃に立ち返り、「ギター1本がジャーン!と鳴っているだけでも成立する」ような、ガレージロック的な勢いを意識して作られたそうです。その荒々しくもカッコいいサウンドに対して、田淵さんがSF的な物語の歌詞を乗せることで、ユニゾンならではの不思議な化学反応が生まれることを狙った、と語っています。

歌詞に出てくる「君」は、一体誰(何)を指しているのでしょうか?

これは聴き手の解釈に委ねられている、この曲で最も面白い部分だと思います。元ネタの考察によって、その対象は大きく変わってきます。シュタゲ説に立てば、主人公が命を懸けて救おうとするヒロイン(牧瀬紅莉栖や椎名まゆり)でしょう。一方で、武道館葛藤説では、バンドが守りたいと願う「音楽性」や、いつも支えてくれる「ファン」と解釈できます。もしかしたら、特定の誰かを想定しているのではなく、聴く人それぞれが持つ「失いたくない大切な存在」を投影できるように、あえて抽象的に描かれているのかもしれませんね。

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