映画「七つの会議」ですが検索や口コミを見る限り「大コケ」「つまらない」との意見があるようです。

(出典:google)
今回はそんな声を調査しました。
七つの会議が「大コケ」「つまらない」などネガティブな声はなぜ?
営業一課の万年係長で、最低限のノルマだけしか果たさないグウタラ社員の八角民夫。
その八角が、エリート課長の坂戸をパワハラ問題で訴え、坂戸は異動の処分が下されます。
坂戸の後任の新課長に着任した原島は、トップセールスマンだった坂戸に追いつくことも出来ず、成果を上げられないことに苦悩します。
サラリーマンが抱える葛藤とともに、社内に潜む想像を超えた闇が浮き彫りになっていく映画「七つの会議」。
原作は、半沢直樹や下町ロケットなど、数々の名作を生み出している小説家の池井戸潤さん。
主役の万年係長「八角民夫」を野村萬斎さんが熱演していますが、映画「七つの会議」について大コケとの声があがっていたようです。
どんな点が大コケとの評価になったのか、口コミを探してみました。
定番の池井戸作品に飽きた!?
堺雅人さん主演で、2013年に放送されたTBS日曜ドラマ「半沢直樹」は、最終話の視聴率42.2%を叩き出す大ヒットとなり、「やられたらやり返す!倍返しだ!」の台詞が記憶に残っている方も多いことでしょう。
この「半沢直樹」のほか、「陸王」や「下町ロケット」など、次々に話題となる小説を生み出す池井戸潤さんが書き上げた「七つの会議」について、半沢直樹の二番煎じだ、同じような起承転結で飽きたといった声があがっていました。
半沢直樹を知らず、真っ新な気持ちで「七つの会議」を鑑賞したら、正義は勝つ!と言った水戸黄門のようなお決まりの結末だったとしても、ストーリーに引きこまれながら見ることが出来たかもしれませんね。
ふーん。って感じで終わってしまった。
2時間ドラマでよかったんじゃないか説。
半沢がシチュエーション変えて映画になった感じですね。
半沢観る前ならおぉ!ってなったろうけど、今となっては二番煎じにしか見えず新鮮さもなく、そうなるよね、で終わった。
俳優さんも色々かぶってたし、とにかく既視感だらけの作品でした。(引用:Filmarks)
お馴染みすぎるキャスティング
映画「七つの会議」を見ていると、池井戸潤さん原作のドラマの常連キャストばかりで、見飽きたという声も出ていました。
半沢直樹の宿敵「大和田 暁」を演じた香川照之さん、オネエ言葉で話すエリート金融庁検査官「黒崎 駿一」を演じた片岡愛之助さん、半沢の同期で支えとなった「渡真利 忍」役の及川光博さん、頭取「中野渡 謙」役の北大路欣也さんなど、半沢直樹に出演していたキャストがそのまま起用されています。
さらには、「下町ロケット」で椎名直之役の小泉孝太郎さんや、貴船恒広役の世良公則さん、「陸王」で足袋製造会社「こはぜ屋」の社長を演じた役所広司さんも出演しています。
豪華なキャストを起用している「七つの会議」ですが、池井戸潤さん原作ドラマで見ているいつものメンバーだと、あまり新鮮味が感じられなくてストーリーにも興味が持てなくなるのかもしれませんね。
一方では、定番で実力派キャストだからこそ、迫力ある演技に引きこまれるという声もありました。
安定感と熱量のあるキャストの演技を見たい方には、「七つの会議」はピッタリの映画なのでしょうね。
ドラマや原作の方が良かった
劇場版とNHKで放送されたドラマと比較すると映画の方のが物足りないと言った口コミや、原作との違いを指摘する声が見られました。
2時間という限られた時間内で、池井戸潤さんの小説の世界を表現しなけらばならなかった映画「七つの会議」。
東山紀之さん主演でNHK総合の土曜21時から放送されていたドラマ版の方が、正義と企業倫理の間で揺れる登場人物の葛藤などを含め、劇場版よりも圧倒的に丁寧に演出されていたとの口コミもありました。
また、原作は良いのに期待したほどではなかったとの口コミもあり、映画と原作との違いにガッカリした方もいたようです。
一方で、映画とドラマ、映画と原作が良い意味で違いがあって楽しめるとの声もありました。
原作、ドラマ、映画と、どれがお気に入りになるのか、ぜひ「七つの会議」をチェックしてみてくださいね。
キャストの演技が濃すぎる!?
原作読んでないのですが、映像より文で読んだ方がきっと面白い作品なのでは…。
俳優陣も豪華なんですが、その分ちょっと演技が大袈裟で、リアリティに欠けてしまうというか。
もうちょっと普通の「サラリーマン感」が欲しかった。こんな社員絶対居ない、こんな職場絶対無いだろう的な雰囲気が残念でした。(引用:映画.com)
池井戸作品オールスター勢揃いのようなキャスティングの映画「七つの会議」。
北大路欣也さんや役所広司さんという大御所をはじめ、香川照之さんや及川光博さんなど俳優として実績を積み上げてきた方々が揃っていますが、豪華キャスティングが逆に鼻についてしまったのか、演技が大げさすぎると言ったコメントもあがっていました。
また、主演の野村萬斎さんについては、狂言師としての演技が滲み出てしまうのか、過剰な力みやクセの強さを感じてしまい、ぼんくらサラリーマンの雰囲気に合わない、現代劇にハマらないといった声もありました。
SNSにおける主な批判点まとめ
SNSで見られる批判的な意見を調査すると、以下のようなものがありました。
簡単にまとめた表を載せます。
批判点 | 内容・考察 |
---|---|
演出の軽さ・不自然さ | シリアスなテーマにもかかわらず、コミカルな演出やBGM、不自然な場面転換が多用され、物語への没入感を削いでいるとの指摘。特に「学芸会みたい」という表現で揶揄されることがある。 |
ストーリーの平坦さ | 原作の群像劇としての複雑さが削がれ、一本道のストーリーになったことで、展開が単調に感じられたという意見。謎が解き明かされていく過程の緊迫感が不足しているとの声もある。 |
一部キャストの演技 | 野村萬斎や香川照之など主要キャストの演技は高く評価される一方、一部の脇を固める俳優のコメディリリーフ的な演技が作品のトーンと合わず、浮いていると感じる観客がいた。 |
原作からの改変 | 原作の重要な要素や登場人物がカットされたことへの不満。特に原作ファンからは、映画版の解釈やまとめ方に納得できないという声が上がっている。 |
結末の説教臭さ | 終盤の主人公による長台詞が、物語のテーマを直接的に語りすぎており、「説教臭い」「エンタメとして面白みに欠ける」といった批判がある。 |
演技がクサすぎると批判する声がある一方で、個性的な俳優陣の濃くて熱量の高い演技に、目が離せないと評価する口コミもあった「七つの会議」。
ハマれる映画かどうか、ぜひご覧になってみて下さいね。
七つの会議についておさらい
2011年5月から2012年5月まで「日本経済新聞電子版」に掲載され、2012年11月5日に日本経済新聞出版社から刊行された「七つの会議」。
半沢直樹や下町ロケットなど、数々の名作を生み出している池井戸潤さんが綴った物語です。
主役の「八角民夫」に狂言師の野村萬斎さんを抜擢して、2019年2月1日に劇場版「七つの会議」は公開されました。
池澤作品でお馴染みのキャスト、香川照之さん、片岡愛之助さん、及川光博さんや、大御所の北大路欣也さんや役所広司さんなど、個性と実力を兼ね備えた豪華俳優陣が勢ぞろいしています。
TBS系日曜劇場で、数々の池井戸作品を表現してきた福澤克雄さんを監督に、スタッフと出演者全員が一丸となって作り上げた映画「七つの会議」。
中堅電機メーカーの万年係長「八角民夫」に、パワハラを社内委員会に訴えられて異動処分となった年下エリート課長の坂戸。
坂戸の後任には、万年二番手の原島が着任するが、グウタラで有給ばかり取る八角が気になり身辺を調べていくうちに、想像もしていなかった社内の闇が明らかになっていく社会派ストーリーです。
七つの会議はどんな人に向いている?
今回は、池井戸潤さんの小説を福澤克雄監督が演出した、映画「七つの会議」についてご紹介しました。
北大路欣也さんや役所広司さんなどの大御所のほか、年下エリート課長でパワハラで訴えられる坂戸役に香川照之さん。
新課長の原島役には及川光博さんなど、池井戸作品お馴染みの豪華キャストが勢ぞろいしています。
主役でグウタラ社員の八角民夫を演じるのは、狂言師の野村萬斎さん。
熱量ある濃い演技を堪能したい人、池井戸作品ならではの展開が大好きな人にピッタリの映画です。
サラリーマンの苦悩と葛藤、社内の闇を描いた作品「七つの会議」。
NetflixやAmazonプライムなどで、ぜひチェックしてみて下さいね。