2021年の話題映画「竜とそばかすの姫」ですが一部でひどい・つまらないとの声が上がっています。
今回はそんな声について調査しました。
竜とそばかすの姫を見ているとイライラする?大コケや酷評なぜ?

細田守監督のこれまでの作品「サマーウォーズ」「時をかける少女」「おおかみこどもの雨と雪」との類似点が多く見られ、オリジナル性に課題があると感じた視聴者も多いようです。
同じ監督なので似ている部分があっても仕方ないかと思いますが、賛否あるようですね。
| 賛否あるポイント | 酷評 | 指摘箇所 | 批判の論拠・背景 |
|---|---|---|---|
| 脚本・ストーリー | 展開が唐突でご都合主義。物語の必然性に欠ける。 | ・竜とベルの心の距離が急激に縮まる展開。 ・クラスLINEでの炎上と鎮火が早すぎる。 ・終盤、虐待されている兄弟をすずが偶然見つけ出す。 | ・『美女と野獣』の表層的なオマージュに留まり、感情移入を阻害している。 ・問題提起に対して解決策があまりに安易で、物語としての深みがない。 ・脚本上の都合でキャラクターが動かされている印象が強く、リアリティに欠ける。 |
| キャラクター | 主人公や登場人物の行動原理が不可解で共感できない。 | ・すずが誰にも相談せず、一人で夜行バスに乗り東京へ向かう決断。 ・登場人物たちの感情の起伏が激しく、唐突に感じられる。 ・仮想世界「U」のユーザーが、現実のSNSユーザー感覚と異なり、過度に「正体暴き(アンベイル)」に執着する。 | ・特に「一人で助けに行く」という行動は、母親の死のトラウマを乗り越えるという物語上の要請だとしても、あまりに無謀で非現実的に映る。 ・キャラクターの心情描写が不足しており、感情の変遷を視聴者が追いきれない。 ・匿名性の高いネット空間の本質とは異なる描写に違和感を覚える視聴者が多い。 |
| テーマ・メッセージ | 描かれるメッセージが危険、または安易である。 | ・女子高生が一人で虐待家庭に乗り込むという自己犠牲的な行動の肯定。 ・すずが父親と対峙し、その「心の強さ」で相手を退散させるという非現実的な結末。 ・すずの母親の行動(増水した川で他人を助けて死亡)への批判的な声が作中で描かれること。 | ・未成年者の無謀な単独行動を美化することは、特に若い観客に誤ったメッセージを与えかねないという倫理的な懸念。 ・児童虐待という深刻な社会問題を、個人の精神論や奇跡的な展開で解決しようとする姿勢への批判。 ・善意の行動が必ずしも賞賛されるわけではないというネットの負の側面を描写する意図は理解できるが、その描き方が極端すぎると感じる意見もある。 |
| 演出・映像・音楽 | 映像や音楽のクオリティは高いが、物語と乖離している。 | ・歌唱シーンでキャラクター(ベル)の口の動きや呼吸が、実際の歌声(中村佳穂のパフォーマンス)と一致していない。 ・壮大な音楽と映像が、内容の薄いストーリーを補うために使われているように感じられる。 | ・映像と音楽が独立したMV(ミュージックビデオ)のようであり、映画全体の物語体験に貢献していない。 ・「うた」をテーマにしているにも関わらず、その表現への理解やこだわりが欠けているのではないかという専門的な視点からの指摘。 |
もう少し細かく声を深掘りしていきます。
竜とそばかすの姫がひどい・つまらない理由1:ストーリーがツッコミどころ満載
まずはじめに、映像の素晴らしさと音楽の主題歌、挿入歌に関しては絶賛の声ばかりでした。
Uの世界の映像美には、細田守監督の手腕が存分に発揮されていましたね。
すず(ベル)役のシンガー中村佳穂さんの歌声も圧巻で、主題歌にはKingGnuの常田大希さんが作詞・作曲を手掛けて壮大な音楽・世界観に引き込まれた人が多かったです。
映像・音楽は大絶賛でしたが、ストーリーがめちゃくちゃすぎるや詰めが甘いとの酷評の声が集まりました。
前半は良かったが後半に近づくにつれて、ストーリーを詰め込みすぎたせいか、掴みどころがないまま終わってしまいました。
このような意見から、そもそも「竜とそばかすの姫」はどんなメッセージ性があったのか?何が伝えたかったのか分からなかったとの結論に至る人が多くいました。
竜とそばかすの姫がひどい・つまらない理由2:社会問題の描写
「竜とそばかすの姫」は子どもも観るであろう映画です。
クライマックスに向けて、虐待シーンの描写があり、子を持つ親目線からは見ていられない、子どもに見せたくないとの声がありました。
そして、すずが高知から東京まで何十時間かかるだろう高速バスで向かうのもおかしいし、また女子高生を一人で行かせる周りの大人への疑問とつっこむべき点だと思われます。
誰か1人でも強引に引き止めるシーンがあれば、これに関してはここまで言われることはなかったでしょう。
さらに作中で、児童相談所に電話していたものの、48時間ルールですぐにはできないと返答されていました。
この「48時間」とは現実の社会問題を参照しているとのことでした。
細田守監督の作品は、現実の問題を積極的に入れ込んでいることが多いです。
実際に「竜とそばかすの姫」では、竜の正体である恵と弟の虐待を受けるシーンがありましたが、やはり見ていて気持ちいいものではないですよね。
現実の問題として様々なニュースが飛び交う中、この問題を考え、少しでもプラスになればいいなと思います。
社会問題の描写があるならもう少し慎重に表現をしてほしいところでした。
後半はストーリーの展開に無理矢理感があり、適当に感じてしまうのもひどいと言われた原因だと思います。
竜とそばかすの姫がひどい・つまらない理由3:細田守監督の手掛ける作品
作品に対する意見だけでなく、細田守監督への意見も見受けられました。
総合的に見ても「竜とそばかすの姫」は賛否両論がはっきりと出てきた理由がわかった気がします。
今回だけでなく作品を重ねるたびに、細田守監督への賛否両論あり、批判的な意見が目立ってきてしまう結果となっています。
「バケモノの子」あたりから、単独で脚本を書いてるとのことで、ストーリー展開やセリフなどのクオリティーが低下してきているとの声もありました。
演出は、高く評価されていることから余計にクオリティー低下が際立っているのでしょう。
そして、細田守監督と並びよく比較されているのが新海誠監督。
細田守監督は皆が体験したことあるような共感しやすいストーリーが多く、感情移入しやすいキャラクターと評価されていました。
逆に、新海誠監督は時空を超えたりと、壮大なストーリーが多いとの評価でした。
対照的な2人ですが、アニメ界を引っ張っていることは誰もが納得するのではないでしょうか。
だからこそ、さまざまな意見が出るのも仕方ないと思います。
それぞれの良さや世界観で、これからの作品にも期待したいですね。
竜とそばかすの姫についておさらい
「未来のミライ」「バケモノの子」「サマーウォーズ」を手掛けた細田守監督の、2021年7月に公開された最新作の『竜とそばかすの姫』。
歌の好きな女子高生・すずは、幼い頃に母親を亡くして以来、歌が歌えなくなってしまう。
ある日、仮想世界の「U」に足を踏み入れ、Uの世界で「ベル」という歌姫として人気になるはずだった…。
そんなすず(ベル)のコンサートが開かれたが、突然謎の「竜」の存在によって台無しになってしまいます。
竜の抱える大きな傷の秘密やそれを救いたいすず(ベル)の奇跡が生まれる結末はどうなるのでしょうか。