史実をもとに製作したディズニー映画「ポカホンタス」。
その続編である「ポカホンタス2」について、最悪との噂があるようです。

(出典:Google)
ポカホンタス2が最悪との声はなぜ?
好奇心旺盛で知性にも恵まれたポカホンタスが、植民地化を狙ってやってきたイギリス人の中の一人ジョン・スミスと運命の恋に落ち、2人で協力してインディアンとイギリス人の対立を阻止しようと立ち上がる物語の前作につづいて、ポカホンタスがイギリスへ行くストーリーがポカホンタス2です。

(出典:Amazon)
このポカホンタス2について、内容が酷い、見なければよかったなどという口コミがあがっていました。
ストーリーが不自然!真実の愛はどこ?
真実の愛はないの?
ジョンスミスあっさり去ってくしえ?
始まり方よかったのに、ジョンロルフ出てきた時点で、あれこれまさかとおもったらそのまさか、、
ジョンスミスとは方向性が違くて合わなかった、結局愛を誓っても離婚することもあるよ、みんな他人なんだから考え方も違う的な??
そこを話し合って二人で乗り越えていくんじゃないの〜??
薄っぺらい愛なんていらない。そもそもこれみて愛信じられなくなったよ、あんなに運命の相手的な感じだったのに、これって全くべつのポカホンタス?
(出典:フィルマークス)
前作では、ジョン・スミスとの間に深い絆が築かれましたが、本作ではジョン・スミスの死という知らせから物語が始まります。
しかし、その悲しみを乗り越え、すぐにジョン・ロルフとの出会いを経て恋に落ちるという展開は、あまりにも唐突に感じられます。
前作でのジョン・スミスへの想いを考えると、短期間での心変わりは感情移入を困難にしていると言えるでしょう。
結局のところジョン・スミスが生きていたことが判明した後も、ポカホンタスがジョン・スミスを選ばずにジョン・ロルフとの関係がより深まる展開もがっかりする点だと思います。
2の意味ってあるの?
面白くないわけでもないけど1見た後だとはあ? wwwなる2作る意味あったの?
ジョンスミスまじで立場がない
1で離れてもいつも一緒みたいにポカホンタス言うくせに wwwとなった😂
しかも割とすぐに受け入れてあんま悲しくなさそうだしポカホンタス www嫌いではないけど作る意味あった?すぎたな😂
(出典:フィルマークス)
アニメーションと音楽の質が低下している?
まず、アニメーションの質についてですが、前作と比較して視覚的な魅力が大きく損なわれています。
ポカホンタス2は低予算で制作されたため、キャラクターの表情や動き、背景の描写において手抜き感が目立ちます。
ジョン・スミスの顔が前作とは全く異なり、未完成のように見える箇所があると指摘も。
また、背景の描き込みが甘く、シーンによっては色彩がくすんでいるため、全体的に安っぽい印象を与えています。
さらに、キャラクターの動きがぎこちなく、特にキング・ジェームズが驚くシーンなどではアニメーションが不自然であると批判されています。
音楽については、前作の楽曲が感情的な深みを増す役割を果たしていたのに対し、続編ではその魅力が大幅に減少していて楽曲の構成やメロディが単調で、記憶に残りにくいものが多いとされています。
前作の「Colors of the Wind」のような印象的な楽曲が欠けており、音楽が物語を盛り上げる力を持っていない点が批判されています。
もちろん、「Between Two Worlds」や「Where Do I Go From Here?」は評価されているものの、全体的な音楽の質は前作に比べて劣ると感じる視聴者が多いです。
ちなみに本作のあらすじを振り返りもかねて載せます。
前作から数年後、ポカホンタスはジョン・スミスの死の知らせを受け、悲しみに暮れていました。
そんな中、イギリスから外交官ジョン・ロルフが訪れ、ポカホンタスの故郷とイギリスの和平交渉を提案します。
ポカホンタスは父である首長に代わり、ロルフと共にイギリスへ向かうことを決意します。
イギリスでは、ポカホンタスは文化の違いに戸惑いながらも、国王ジェームズとの交渉に挑みます。
しかし、前作で野望を阻止されたラトクリフ総督が暗躍し、ポカホンタスを妨害しようとします。
ラトクリフは国王を操り、ポカホンタスが「文明的」でなければ戦争を始めると脅迫します。
ポカホンタスは舞踏会で国王を説得しようとしますが、ラトクリフの策略により失敗し、投獄されてしまいます。
その後、ジョン・スミスが実は生きていたことが判明し、彼とロルフが協力してポカホンタスを救出します。
最終的にポカホンタスは国王を説得し、ラトクリフの嘘が暴かれて逮捕されます。
物語の終盤では、ポカホンタスはジョン・スミスではなくジョン・ロルフを選び、故郷へ帰る船上で愛を確かめ合います。
ポカホンタス2の良い口コミ1:自分の道を進むプリンセス
続編を作った意味もない、ポカホンタスの運命の恋、真実の愛はいったい何だったのかと不満の声が上がっているポカホンタス2ですが、一方で自分の心の声のままに生きるポカホンタスに共感する口コミもでていました。
異色のディズニー作品
3人がお互いを尊重し合えて
自分の心の声を聞ける人たちで良かった
夢や理想だけじゃない
リアルな展開は個人的には好きですポカホンタスはやはり
ディズニーの中でも異色な作品
固定されたプリンセス像をこわして
どんどん新しい素敵な人たちを描いてほしい追記:
感想を見てるとディズニーに期待するお話に反していると嘆く方が多いみたい(出典:フィルマークス)
こういう結末もアリ
見終わったあとの感想は、「えーこんなのあり?」とツッコミを入れたくなった。
ディズニーらしからぬラストだったが、実際に人の心は変わりやすく、妙にリアルでこれもまたありだなと思った。 ネットで評判を見たら最悪、ひどいと酷評が多かった。
自分的にもモヤっとした気分にはなったけど、面白かった。一途な恋だけがハッピーエンドではないし。
でもディズニー好きには受け入れがたいだろうなと思った。
(出典:ヤフー映画)
愛する人と別れても生まれ育った地に残ることを決めたポカホンタスの意志の強さに感涙した前作から、史実に沿った流れとはいえ、衝撃的な展開に賛否を生んだポカホンタス2。
今までにない人の心の移り変わりや現実味あるストーリーが、ディズニー作品に対する固定概念を良い意味で崩してくれたようです。
ポカホンタス2の良い口コミ2:素晴らしい音楽と大人向けディズニー
愛する運命の人と結ばれるディズニー作品のプリンセス像を打ち破ったポカホンタス2。
心のままに生きる自由なポカホンタスの姿が、とても人間らしいと感じる評価が上がっていましたが、今までの子供向けのディズニー作品とは違った、大人向けのストーリー展開や、音楽についても高評価の口コミが出ていました。
やっぱり素敵
なぜ評価が低いのか理解できない。
Ⅰも面白かったしこちらのⅡもとても面白かった。ジョンとは結ばれないところがリアルで余計にいいと思うし、映像や音楽はやっぱり素敵!(出典:Amazon)
大人向けディズニー
自分と自分達部族の誇りと共に自然の中で生きるヒロインの物語。
この作品は、自然の中でも「風」がテーマとなっていて
自然も人も「風」が必要なのだと気づく1作目の
その後の話の続き。
1作目とは違う形でのハッピーエンディングも含め
子供より大人向けのディズニー映画だと思うので☆×4(出典:楽天ブックス)
人間が生きている中で、単純明快に全てが進むことはないですよね。史実をもとに、あえてディズニーらしさを捨てて大人の生き方を表現し、ディズニーならではの技術を駆使して音楽や映像美を堪能させてくれるポカホンタス2。
子供の頃には理解しがたかったポカホンタスの心の動きを、ゆっくりと観てから評価してはいかがでしょう。
ポカホンタス2についておさらい
1995年に第1作目「ポカホンタス」を公開してから3年後の1998年に、続編「ポカホンタス2/イングランドへの旅立ち」が放映されました。
大自然の中で友達のアライグマやハチドリたちと、自由に暮らしているパウアタン族の首長の娘ポカホンタス。自国に踏み込んできた探検隊のイギリス人と恋に落ちた前作に続く物語。
ポカホンタス2の概要を簡単にまとめます。
項目 | 内容 |
---|---|
原題 | Pocahontas II: Journey to a New World |
監督 | ブラッドリー・レイモンド, トム・エルリー |
脚本 | アレン・エストリン, シンディー・マーカス, フリップ・コブラー |
製作 | アラン・ザスラブ, ジャニーン・ルーセル |
音楽 | レニー・ニーハウス |
製作会社 | ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ |
配給 | ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ |
上映時間 | 72分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
公開年 | 1998年 |
前作 | ポカホンタス |
あらすじ |
ポカホンタスは、ジョン・スミスが亡くなったという知らせを受け、深い悲しみに暮れる。 しかし、彼女の前にイギリスの貴族ジョン・ロルフが現れ、平和の使者としてイギリスへ旅立つことになる。 ロンドンでは上流階級の文化や慣習に戸惑いながらも、国王ジェームズの舞踏会に出席することになる。 そこでポカホンタスは、ジョン・スミスが実は生きていることを知り、運命の選択を迫られる。 さらに、総督ラトクリフが陰謀を企て、彼女を利用して戦争を引き起こそうとするが、ポカホンタスは勇敢に立ち向かう。 最終的に、彼女はジョン・ロルフとともに新たな道を選び、愛と自由を求めて旅立つ。 |
主な登場キャラクター |
ポカホンタス – 物語の主人公。自然を愛し、平和を願うネイティブ・アメリカンの女性。 ジョン・ロルフ – イギリスの外交官で、ポカホンタスを平和の使者として国王に紹介する。 ジョン・スミス – 前作の英雄。生存しており、ポカホンタスと再会する。 ジョン・ラトクリフ総督 – イギリスの総督で、ポカホンタスを利用してネイティブ・アメリカンとの戦争を画策する。 パウアタン首長 – ポカホンタスの父で、彼女の旅立ちを見守る。 柳の木のおばあさん – ポカホンタスに知恵を授ける霊的存在。 ナコマ – ポカホンタスの親友。 ジェームズ王 – イギリス国王。ポカホンタスを舞踏会に招く。 アン王妃 – ジェームズ王の妻。 ミーコ – ポカホンタスのペットのアライグマ。 フリット – ポカホンタスの友達であるハチドリ。 パーシー – ラトクリフ総督の犬で、後にポカホンタスたちと親しくなる。 |
音楽 |
主題歌: “Where Do I Go From Here?”(ポカホンタスが歌う挿入歌) 劇中歌: “What a Day in London”, “Things Are Not What They Appear” など |
特徴 |
– ディズニーのオリジナルビデオ作品として制作された。 – 実在の人物であるポカホンタスとジョン・ロルフの関係を題材にしている。 – 前作とは異なり、ポカホンタスとジョン・スミスの恋愛ではなく、ジョン・ロルフとの関係が描かれる。 – ユーモラスな動物キャラクター(ミーコ、フリット、パーシー)によるコミカルなシーンが挿入されている。 |
評価 |
– 前作に比べるとストーリーの評価は分かれるが、ポカホンタスの成長が描かれた点が好意的に受け止められた。 – 歴史的な事実との違いが指摘されることもあるが、ディズニー作品としての魅力を持つ。 |
ポカホンタス2はどんな人に向いている?
実在したネイティブアメリカン・ポウハタン族の女性ポカホンタス(本名マトアカ)を主役に描いたディズニー映画「ポカホンタス」の続編である「ポカホンタス2」についてご紹介しました。
前作での真実の愛と別れという切ないラブストーリーから、2での予想外の展開に批判的な声も上がっていましたが、ディズニーはこうあるべきという縛られた考えから抜け出して、人間ならではの心の変化を表現しているポカホンタス2。
一人の女性が心のままに生き抜いたポカホンタス2を、昔見た人も初めて見る人も、ディズニー映画という概念を取り払って、人間の生き様にふれる作品として、じっくりと鑑賞してみてほしいと思います。