007 ノータイムトゥダイですが賛否あるようです。
今回はそんな声を調査しました。
※本記事はネタバレを含みます。
007 ノータイムトゥダイが「ひどい」との声はなぜ?

(出典:Amazon Prime Video)
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大人気シリーズ「ジェームズ・ボンド」の第25作品目となる007 ノータイムトゥダイですが、ネット上では「ひどい」といった声が挙がっているようです。
そこで、007 ノータイムトゥダイに対するネガティブな声を紹介します。
ありきたりなアクション映画?
③です。 ありきたりのアクション映画になってしまった。
(引用:Yahoo!知恵袋)
ありきたりなアクション映画と感じている人もいるようですが、本作のアクションシーンはここだわりが詰まった作品です。
本作の中で、観客の心を鷲掴みにした序盤のカーチェイスシーンは特に見ごたえがあるのですが、このシーンのロケ地に選ばれたのが世界遺産に登録されているイタリアの街・マテーラ。
この地は「サッシ」と呼ばれる洞窟居住群が連なっており、美しい景観である一方、狭い道や階段が縦横に通り複雑に入り組んだ街路がひしめくアクションにはかなり不向きです。
しかし、本作のアクションチームはこの特徴的な景観を生かし石畳の階段や坂を滑らせる迫力あるアクションシーンを生み出しました。
スタント監督のオリヴィエ・シュニーデルさんは「撮影から6か月かけてシーンを進化させていった」とスピードにもこだわったという映像へのこだわりを明かしています。
脚本が悪い?
私個人の感想は、 ③つまらん でした。 理由は、脚本が悪すぎるからです。 冒頭の20分は、傑作でした。 そして、前半の90分間は面白いです。 それ以降は、ストーリーが滅茶苦茶になります。 残念な映画でした。 監督も、俳優も、優秀ですし、音楽も最高ですが、脚本が悪いと映画というのは、どうしようもない。 映画の命は、脚本だとよく理解できます。
(引用:Yahoo!知恵袋)
脚本が悪いとの声も挙がっているようですね。
本作の脚本家にはフクナガ監督の他に「007」シリーズでおなじみのニール・パーヴィスさん、ロバート・ウェイドさんとドラマ「Fleabag」のフィービー・ウォーラー=ブリッジさんらが名を連ねています。
脚本家陣のみならず「007」シリーズのプロデューサーであるマイケル・G・ウィルソンさん、バーバラ・ブロッコリさん、そしてダニエルさんを交えて長時間に及ぶミーティングは何度も行われたとのこと。
衝撃のエンディングは最初から固まっていたようで、脚本家たちの007シリーズへの熱い思いを感じますね。
007シリーズとしては最悪?
映画としては良く出来た恋愛+アクション作品だと思いますが、007シリーズとして考えると最悪の作品になるかと思います。 いくら、ダニエル・クレイグの引退作品だとしましても、不死身のスーパー・スパイのジェームズ・ボンドを殺してどうするのでしょう。親友フェリックス・ライターも殺して、ブロフェルドはスペクターを復活させないまま殺してしまうなんて、娯楽映画ではありません。 最悪です。
(引用:Yahoo!知恵袋)
007シリーズは、ジェームズ・ボンドあっての作品です。
しかし、007 ノータイムトゥダイのラストでジェームズ・ボンドが死んでしまうということから、007シリーズとして許せない結末と考えているようですね。
予想外の展開にSNSでは悲しみの声が寄せられていました。
このように、ネット上には007 ノータイムトゥダイに対するさまざまな声が寄せられていましたが、ダニエル・クレイグさん演じるジェームズ・ボンドの最後となる本作は、世界各国で大ヒットとなりました。
コロナ禍以降の公開のハリウッド映画で世界累計興行収入第1位となり、日本でもシリーズ史上最高のオープニング成績を記録しているため、最高傑作となったことは間違いありません。
SNSで見られる「ひどい」など賛否ある声まとめ
どんな映画でも賛否あるようにSNS上でも次のような意見が見られます。
SNS上の声 | 備考 |
---|---|
「話が繋がっていない」「辻褄合わせがひどい」「ボンドが喋りすぎて底が浅く見える」 | 過去4作品の伏線を回収し、多くのキャラクターを登場させた結果、物語が複雑化し、一貫性を欠いた可能性があります。ダニエル・クレイグ版ボンドの人間性を強調する演出が、一部のファンには饒舌で感傷的すぎると映りました。 |
「悪役(サフィン)の動機が不明で魅力がない」「マドレーヌの役割が中途半端」 | 『カジノ・ロワイヤル』のル・シッフルのようなカリスマ的な悪役と比較され、サフィンのキャラクター造形が物足りないと評価されました。物語の中心であるマドレーヌの行動原理が観客に伝わりにくかったことも、感情移入を妨げる一因となりました。 |
「ボンドが死ぬなんてありえない」「愛のために死ぬのはボンドらしくない」「あまりに寂しい結末」 | 「ジェームズ・ボンドは死なない」というシリーズの暗黙の了解を破ったことが、最大の批判要因です。国家ではなく個人の愛のために命を捧げるという結末は、現代的なヒーロー像を提示する一方で、伝統的なスパイ像を愛するファン層との間に大きな溝を生みました。 |
「『死んでる暇はない』というタイトルなのに死んでしまった」 | タイトルは文字通り「死なない」という意味ではなく、皮肉や作中のボンドの心情を表していると解釈できますが、その衝撃的な結末とのギャップが、観客の混乱や不満を増幅させる結果となりました。 |
「能面の使い方が唐突」「なぜ日本庭園?」 | 日系アメリカ人監督であるキャリー・フクナガによる日本的要素(能面、畳、枯山水風の庭園)は、視覚的なインパクトはあったものの、物語上の必然性が乏しいと受け取られました。特に能面は、サフィンの不気味さを演出する小道具として機能しましたが、その背景説明の不足が指摘されています。 |
007 ノータイムトゥダイの良い口コミ1:感動のラスト
007 ノータイムトゥダイのラストは衝撃的な展開となります。
ラストのシーンではジェームズ・ボンドが基地の上に立ち、そこにミサイルが着弾するのですが、これには「ボンド死んじゃったの?」「悲しい」などといった声が寄せられました。
過去の007シリーズであれば、死ぬのはボンドガールの方ですが、今回は節目ということもありジェームズ・ボンド本人が死に、恋人・マドレーヌが生き残ります。
このボンドの死を踏まえて「ノータイム・トゥ・ダイ」のタイトルの意味を考えてみると、今まで死ぬタイミングを奪われていたかのような、過去のシリーズ含めてジェームズ・ボンドというキャラクターに対してのアイロニカルなメッセージが含まれているようです。
また、作中で殺すのは、それだけ6人目のジェームズ・ボンド俳優であるダニエル・クレイグさんの存在が大きかったという表れでもあります。
ダニエル・クレイグさん演じるジェームズ・ボンドが死んでしまうことから、「ダニエル・ボンドは最後だよ」というメッセージがしっかりと伝わった作品となりました。
007 ノータイムトゥダイの良い口コミ2:キャストが豪華
007シリーズでは世界中の優れた俳優たちが個性的なキャラクターを大熱演しており、「007 ノータイムトゥダイ」でもオスカー受賞者から注目の新星まで、魅力的なキャストが大集合しています。
ジェームズ・ボンド役を演じるダニエル・クレイグさんは、他にも「ドラゴン・タトゥーの女」「ローガン・ラッキー」などでも活躍し、「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」ではゴールデングローブ賞主演男優賞候補にもなりました。
前作「スペクター」でボンドが愛した女性・マドレーヌ・スワン役を演じたのはレア・セドゥさん。
「アデル、ブルーは熱い色」でカンヌ映画祭パルムドールを受賞したフランス女優であり、ほかに「ミッション:インポッシブル/ゴーストプロトルコ」などにも出演する国際派です。
この他にも、サフィン役を演じるラミ・マレックさん、M役を演じるレイフ・ファインズさん、Q役を演じるベン・ウィショーさん、パロマ役のアナ・デ・アルマスさんなど、数々の豪華キャストがダニエル・クレイグ版ジェームズ・ボンドの有終の美を飾ります。
007 ノータイムトゥダイについておさらい
007 ノータイムトゥダイとは、イーオン・プロダクションズが制作する2021年のスパイアクション映画であり、「ジェームズ・ボンド」シリーズ第25作目となります。
主演のダニエル・クレイグさんは架空のイギリスMI6エージェントのジェームズ・ボンドを演じるのは5回目であり、クレイグさんは本作品が自身最後のボンド映画になると語りました。
イギリスの敏腕諜報員ジェームズ・ボンドの活躍を描く人気シリーズであり、諜報の世界から離れていたボンドが、再び過酷なミッションに挑む。
メガホンを取るのは、キャリー・フクナガさん。
ダニエル・クレイグさん、レイフ・ファインズさん、ナオミ・ハリスさんなどおなじみの面々が出演し、新たに「ボヘミアン・ラプソティ」などのラミ・マレックさんらが参加します。
007 ノータイムトゥダイはどんな人に向いている?
今回は007 ノータイムトゥダイに対する声を調査しました。
本作はダニエル・クレイグ版ジェームズ・ボンドの最後の戦いを描いており、「007 カジノ・ロワイヤル」から始まった6代目ボンドの物語に終止符が打たれました。
こだわりの詰まったアクションシーンはもちろんですが、豪華俳優陣、衝撃的なラストにも注目して欲しい作品です。
本作は、ダニエル・クレイグさんの007役最後の出演作にふさわしく、感情的で甘美なお別れであることが示されてもいます。
007シリーズファンやアクション好きにはたまらない作品であり、観客を飽きさせることのない十分な驚きを与え続けてくれることでしょう。