「なんかね交尾中のカブトムシのね」という言葉、どこかで見聞きした記憶がある方も多いのではないでしょうか。
本記事では、この奇妙なフレーズの元ネタ、関連する「カブトムシ構文」の意味、そして拡散の背景について詳しく調査・紹介していきます。
「なんかね交尾中のカブトムシのね」の元ネタは?みやぞんのカブトムシ構文?
リズミカルで意味不明なこのフレーズは、みやぞんさんの名前と共にネット上で語られることが多くあります。
本当に意味不明ですよね。
ここからは生まれた背景などを紹介します。
この言葉が生まれた背景とは
正式には「なんかね、交尾中のカブトムシのねペニスをちぎると変な汁が出るんです! それをトーストに塗って食べるのが大好きなんですね。私。懐かしいなぁ。」のようです。
長すぎますし、より訳がわからないですよね。笑
この文章は、2021年頃からSNSや掲示板において頻繁にコピペされているネットミームのひとつです。
X(旧Twitter)や5ちゃんねる、あにまん掲示板などの投稿で繰り返し見られるようになったこの文章には、文全体を通して一貫した不条理さが漂っているようです。
文章冒頭にある「なんかね、交尾中のカブトムシのね」という言い回しが妙に印象的で、話し方がみやぞんさんの独特な語り口と類似しているとネットユーザーの間で話題に。
みやぞんさんといえば、世界の果てまでイッテQ!などでよく見かけますが、ゆっくりとしたテンポで、言葉を選びながら丁寧に話す独特のスタイルが特徴的ですよね。
今回のフレーズは、そういったみやぞんさんの雰囲気に近いと感じられたことが、構文の名称に繋がったと見られています。
もちろん「みやぞんさんが実際にこのような発言を行った」という記録は確認されていません。
元ネタとされる文章が、誰かによってみやぞんさんの話し方を模倣して創作されたものである可能性が高いようです。
そのため、「カブトムシ構文」という言葉には、みやぞんさんの名前を借りた一種のパロディ要素が含まれていると考えられます。
文章の中には「トーストに塗って食べるのが大好きなんですね。私。」という妙に穏やかで自己肯定的な語りも含まれており、ショッキングな内容とのギャップがさらに注目を集める理由になったようです。
読み手に強烈な違和感を与えることで、印象が強く残る構造になっていて、匿名掲示板やSNSを通じて拡散されたこの文章は、単なる奇妙な言い回しではなく、「みやぞんのカブトムシ構文」という呼び名と共に、一つのネット文化として確立していったのです。
使い方や使うタイミング
このフレーズが使われる場面は、ごく限られたインターネット上の文脈に集中しています。
掲示板のスレッドで会話の流れを急に断ち切りたいとき、あるいはシュールな笑いを狙いたいタイミングでこの文章が投稿されることがあります。
全文をそのまま引用して貼り付けるスタイルが一般的で、唐突な投稿として場の空気を一変させることが目的とされるケースも多いのです。
また、「なんかね交尾中のカブトムシのね」という冒頭の部分だけを使って、あえて続きを省略する投稿も見られます。
この場合、フレーズ自体が既にネットミームとして知られていることが前提になっており、続きを想像させることで独特の空気感を演出する狙いがあると見られます。
語彙や文末を入れ替えることで独自のパロディが生まれることもあり、「交尾中のカブトムシのね」の代わりに「政治家のね」「クワガタのね」など、テーマを差し替えた改変バージョンが投稿されることで、ミームの幅が広がる傾向があるようです。
理解いただけるとは思いますが、あくまでインターネットの匿名文化の中で共有されており、現実の会話やフォーマルな場で使われることはまずありません。
「なんかね交尾中のカブトムシのね」がやばい!流行った理由って?
なぜこの言葉が広まったのか意味がわからないですよね。
流行った背景を紹介していきます。
SNSの投稿、コメント欄、掲示板で拡散されたため
先ほどと少し被りますが、2021年以降、このフレーズはX(旧Twitter)や5ちゃんねる、あにまん掲示板などにおいて急速に引用されるようになりました。
文章全体のショッキングさに加え、「みやぞんさんが言ったらしい」という注釈付きで拡散されたことが、広まりのスピードを加速させたようです。(もちろんみやぞんさんは言っていない)
ネット上では、有名人の発言や名言風のテキストが注目を集めやすく、そこにみやぞんさんのような著名人の名前が付与されたことで、一気に話題性が高まったのではないでしょうか。
投稿者自身が冗談として書いていたとしても、受け取り手によってはそれを事実として誤解してしまうリスクも伴っていたと言えます。
掲示板文化に根付いている「コピペ文化」が、拡散を後押しする土壌となっていました。
同じ文章が複数のスレッドやコメントに使い回されるうちに、一種のテンプレートとして定着していった構図がうかがえます。
インパクトが強すぎて印象に残るため
この言葉ですがパワーワードが多いといいますか、キモいといいますか、強く印象に残りますよね。
「交尾中」「ペニスをちぎる」「変な汁」「トーストに塗る」「懐かしい」など、強烈なワードがこれでもかというほど詰め込まれており、読み手の注意を一瞬で引きつける構造になっています。
内容だけでなく、語りのテンポや口調が異様に穏やかである点も印象に残る要素となっていますね。
このような語り方が、内容とのギャップを生み出しており、ミーム的な面白さが強調されているのです。
読み手が最初に感じるのは「意味不明さ」かもしれませんが、語尾の「懐かしいなぁ。」という締めが不条理さを極限まで押し上げています。
ネット上では、このように「意味がわからないのに妙に語りがリアル」というギャップが、ミームの要素として歓迎される傾向があります。そのため、この構文も多くのユーザーにとって模倣しやすいパターンとして受け入れられていったと見られます。
「みやぞんのカブトムシ構文」として派生ネタも複数誕生しており、内容が変えられたバリエーションが次々に登場している現状がありますよね。
最後にあくまでこの言葉とみやぞんさんは関係ないので、その点はご理解ください。