仙台市宮城野区、JR仙石線・中野栄駅のすぐそばにある「麺屋わになる」を検索すると、「炎上」という言葉が出てきてドキッとした方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、炎上したのは2023年3月の開店より前、店主の矢口和典さんが「やぐなる」という名前でだし廊の広報をしていた2022年1月のSNS投稿です。
この記事では、次の4つをXやInstagram、公式情報をもとに丁寧にまとめました。
- 麺屋わになるの炎上はいつ、何がきっかけだったのか
- なぜ炎上したのか、店主・矢口和典さんはどんな人なのか
- それでも良いレビューが多いのはなぜか
- 仙台ラーメン界の他の炎上事例と、その後の対応の違い
一方で今の麺屋わになるは、無化調ラーメンや毎日の子ども食堂で良いレビューが集まるお店になっています。
麺屋わになるって炎上したの?結論、開店前の「やぐなる」時代の投稿が原因でした

炎上の原因は、開店前の2022年1月に店主の矢口和典さんが投稿していた他店への辛口な感想です。
今の麺屋わになるは高評価のお店です。
このギャップには私も驚きました。
麺屋わになるの炎上っていつ?「だし廊辞めました」の2022年1月から時系列で追ってみた

最初のきっかけは、2022年1月30日の午前にXアカウント「やぐなる」が投稿した「だし廊辞めました」という報告でした。
投稿では、仙台市青葉区の人気店「だし廊」で3年半働いたことと、5月頃を目処に自分のラーメン屋を開く予定であることが伝えられていました。
ところが日付が変わった1月31日の0時ごろ、だし廊代表の原田佳和さんが、元従業員の過去のプライベートでのSNS発信について公式Xで謝罪します。
謝罪文では、多くの方々に迷惑をかけたことへのお詫びと、再発防止に努めるという言葉が述べられていました。
ちなみにだし廊は、ITコンサルタントや医療系MRを経た原田佳和さんが2016年に開業した「だし」にこだわるラーメン店で、仙台市の公式サイトでも紹介されています。
その後、開店は予定の5月から大きくずれ込み、麺屋わになるは2023年3月13日に国道45号沿いでオープンしました。
オープン当日はラーメン1杯500円という思い切った価格で、開店当初は次のようなメニューがそろっていました。
- 鶏そば(醤油)
- 贅沢鶏そば(1,100円/チャーシュー3種と季節の野菜のせ)
- 貝そば・贅沢貝そば(塩)
- 煮干そば(950円)
- トリュフが香る和え玉
場所は以前「つけ麺まるや仙台中野栄店」があったところで、国道45号を挟んだ向かいにはCoCo壱番屋もあります。
2023年になっても、Xでは「去年大炎上した『わになる』オーナー」として、だし廊広報時代の感想を掘り返す投稿が見られました。
退社の報告と元職場の謝罪がほぼ同じタイミングで並んでいて、新しい門出に水を差されたようで少し切なくなりました。
| 時期 | 出来事 | 発信元 |
|---|---|---|
| 2022年1月30日午前 | だし廊を3年半で退社し、5月頃の開業予定を報告 | やぐなる(X) |
| 2022年1月31日0時ごろ | 元従業員の過去のSNS発信について謝罪 | だし廊代表・原田佳和さん(X) |
| 2022年2月 | 居酒屋での二郎ファンとのやり取りが拡散(主張に食い違いあり) | X・掲示板 |
| 2023年3月13日 | 麺屋わになる開店(当日はラーメン500円) | 公式・地域メディア |
| 2023年6月 | X公式アカウントを開設 | 麺屋わになる仙台本店 |
| 2024年2月22日 | ミヤギテレビ「OH!バンデス」で贅沢鶏そばが紹介される | テレビ |
| 2024年ごろ | Instagram乗っ取り被害についてお詫びを投稿 | 公式Instagram |
| 2026年3月19日〜29日 | そごう千葉店「第33回宮城県の物産と観光展」に出店 | 催事・ブログ |
なぜ炎上したの?店主・矢口和典さんの他店への辛口投稿が理由みたい

炎上の一番の理由は、だし廊の広報という「お店の顔」だった時期に、他のラーメン店を笑いのネタにするような感想を投稿していたことです。
掲示板では、ラーメン二郎や二郎系の店を「ブス」「豚小屋」とネタにした投稿があったと指摘され、本人はジョークのつもりだったと釈明したとされます。
ただ、むしろ他店への批評のほうがひどかったという声もあり、炎上が広がったポイントは次の4つに整理できます。
- だし廊の広報という「お店の顔」の立場で他店をネタにした
- 飲食店の従業員が同業者を悪く言った
- 独立開業の直前というタイミングだった
- 仙台の他店の店主たちが次々に反応して広がった
Xでは「鬼首編」として、大崎市鳴子温泉鬼首の店について「店内にはエサを食べてる豚が2匹」と書いた感想も掘り返されています。
2月には、居酒屋でラーメン二郎の話をしていたところ、二郎ファンの男性から「お前の作る店には行かない」と言われたというやり取りもXで拡散されました。
この件は、どちらが先に何を言ったのかで当事者の主張が食い違っており、真偽ははっきりしていません。
一方で、相手が働いていた店の店主の資格を小バカにするツイートもどうかという声もあり、批判する側の振る舞いも問われました。
店主の矢口和典さんは、今はだしソムリエとして麺屋わになるの代表を務め、妻で管理栄養士の矢口彩佳さんが店長として並んで立っています。
「やぐなる」名義のアカウントは今も残っていて、当時と同じように砕けた言い回しのポストも見られます。
公式Instagramによると、だし廊(あっさり系)出身として知られる一方で、ラーメン道の始まりはこってり系の「つけ麺おんのじ」だったそうです。
学生時代には東京・葛西に居候していたというエピソードも紹介されていて、東京と仙台の両方でラーメンに触れてきた人だとわかります。
| 時期 | 立場・場所 | 出来事 | 炎上との関係 |
|---|---|---|---|
| 学生時代 | 東京・葛西 | 居候生活 | なし |
| 修業初期 | つけ麺おんのじ(こってり系) | ラーメン道の出発点 | なし |
| 約3年半 | だし廊(あっさり系)の広報 | SNSや食べログで他店を辛口に批評 | 炎上の発端 |
| 2022年1月 | だし廊を退社 | 過去の投稿が拡散し、元職場が謝罪 | 炎上のピーク |
| 2023年3月〜 | 麺屋わになる代表(だしソムリエ) | 管理栄養士の矢口彩佳さんと無化調の店を開業 | 開店前から注目を集める |
つまり炎上したのは「麺屋わになる」というお店ではなく、開店前の矢口和典さん個人の発信だったというのが正確な整理です。
自分の舌に自信がある人ほど言葉が鋭くなりがちで、その危うさは誰にでもあるのかもしれないと感じました。
それでも良いレビューが多いのはなぜ?SNSの声と口コミを見比べてみた【独自考察】

炎上当時のSNSや掲示板には、投稿を消しても開店したら口コミが荒れるのは避けられないという厳しい声が並びました。
その一方で、まともに対応したのはだし廊の代表だけ、後から乗っかった他店の店主たちが不快という、周りの反応を冷ややかに見る声も少なくありませんでした。
開店後の食べログには、飛び込みで入ったら接客も味もよかった、★3.46と評価を上げているという口コミが寄せられています。
| 観点 | 炎上時(2022年)の声 | 開店後(2023年〜)の口コミ・事実 |
|---|---|---|
| 味 | どんな店を出すか見もの | 淡麗な鶏そば・貝そばが好評、食べログ3.46 |
| 人柄 | 形だけの謝罪、反省していない | 炎天下で旗振り、接客が良いという声 |
| お店の姿勢 | 承認欲求が強いという批判 | 子ども食堂を毎日開店(中学生以下無料) |
| 価格 | ― | 学割500円、贅沢鶏そば1,100円、煮干そば950円 |
| 話題性 | 他店の店主が次々に反応 | ご当地ラーメンマラソン、テレビ紹介、そごう千葉店への出店 |
Rettyでも、青葉地鶏を使った「贅沢鶏そば」(1,100円)について、鶏の旨みがしっかりした淡麗スープで完飲したくなるという声がありました。
2024年2月22日には、ミヤギテレビ「OH!バンデス」のコーナー「WAZA-MEN」でも贅沢鶏そばが紹介されています。
良いレビューにつながっている具体的なポイントは次のとおりです。
- 全メニュー化学調味料不使用で、宮城県産の食材を使用
- 地元・仙台のマツダ製麺所にオーダーしたオリジナル麺
- 中学生以下は無料の子ども食堂を毎日開店
- 学生は500円で各ラーメンが食べられる学割
- 47週連続で47都道府県の味を出す「ご当地ラーメンマラソン」
ここで私が注目したいのは、開店前から「低評価を付けてもいい」とまで書かれていた店が、それでも評価を上げてきたという点です。
粗探しをするつもりで来店した人も多かったはずなので、その目をくぐって集まった高評価は、普通の新店よりも厳しい検証を経たものだと考えられます。
中でも子ども食堂は、夫婦のポケットマネーで3年にわたって毎日続けていると公式Xで明かしています。
仙台市も社会福祉協議会と連携してこども食堂への助成を行っていて、こども食堂は地域の居場所として期待されている存在です。
食べログには炎天下の中で店主が旗を振って出迎えてくれたという口コミもあり、国道45号の向かい側から旗振りの姿を見かけたというブログもあります。
YouTuberの島やんさんが他のラーメン店主にアドバイスする企画の撮影に同行したと投稿するなど、店の外で学ぶ姿勢も見えます。
「ご当地ラーメンマラソン」では、青森の「味噌カレー牛乳ラーメン」を出すために前日に青森まで食べに行ったと投稿していて、その行動力にも驚かされます。
ただ、Threadsでは「炎上した人とお見受けしてます」というコメントも見られ、過去を覚えている人がいるのも事実です。
厳しい言葉を浴びた人が、子どもに無料でラーメンを出すお店をつくったという流れには、素直に胸が熱くなりました。
良いレビューの背景は“その後の対応”?仙台ラーメン界の他事例と比べて振り返ってみた【独自考察】

仙台のラーメン店のSNS炎上といえば、2017年3月にラーメン二郎仙台店のTwitter(現X)で起きた件がよく知られています。
初めて来店したとみられる客に小サイズを勧めたのに、大サイズを注文して半分以上残したとして、店側が批判的な投稿をして賛否を呼びました。
東京・高円寺の「麺屋はやしまる」のように、2022年の店主交代の告知が「炎上したらしい」という噂につながっているケースもあります。
また仙台では、「店にナメクジが大量にいる」とSNSに投稿して飲食店の業務を妨害した男に、仙台地裁が懲役1年の実刑判決を言い渡した事件も報じられました。
こうした事例と比べると、だし廊が代表名ですぐに謝罪し、麺屋わになるも店舗アカウントでは営業情報や限定メニューの告知を中心にしている点が目立ちます。
| 事例 | 時期 | 炎上の原因 | 対応 | その後 |
|---|---|---|---|---|
| ラーメン二郎仙台店 | 2017年3月 | 客への批判的な投稿 | 賛否が分かれたまま営業を継続 | 2025年春に一番町へ移転し「仙台店2」に |
| だし廊(元従業員の件) | 2022年1月 | 元広報による他店への酷評 | 代表の原田佳和さんがXで謝罪 | 通常営業 |
| やぐなる(矢口和典さん) | 2022年1月〜2月 | 他店への酷評・「豚小屋」発言 | 投稿削除・釈明 | 2023年3月に麺屋わになるを開業 |
| 麺屋わになる | 2023年〜現在 | 過去の件が時折掘り返される | 営業情報中心の発信、子ども食堂 | 食べログ3.46、県外催事にも出店 |
公式Instagramが乗っ取られたときや、店長の体調不良で臨時休業するときも、すぐにお詫びや告知を出しています。
深夜に届いたカード会社をかたる不審なメールについて、無視してURLも開かないと注意を呼びかけるポストもありました。
2026年3月19日から29日には、そごう千葉店の「第33回宮城県の物産と観光展」に夫婦で出店するなど、仙台の外でも評価を受ける機会が増えています。
Facebookでは、矢口和典さんが開店して2年の未熟な店だと前置きしながら、店主としての正直な気持ちをつづった投稿もありました。
ここまでをまとめると、麺屋わになるの炎上から現在までの流れは次のとおりです。
- 2022年1月、だし廊の広報だった矢口和典さんの他店への酷評が拡散
- 日付が変わってすぐ、だし廊代表の原田佳和さんがXで謝罪
- 2023年3月13日、中野栄で妻の矢口彩佳さんと麺屋わになるを開業
- 無化調ラーメンと毎日の子ども食堂で、食べログ3.46の評価に
私は、「やぐなる」の“なる”を残しながら「わ(輪)になる」という屋号にしたこと自体が、個人の尖った発信から地域の輪をつくるお店への方向転換を表しているように感じています。
結局のところ、開店前の炎上を背負ったまま、無化調のラーメンと子ども食堂を積み重ねて良いレビューを集めてきたというのが全体の流れです。
炎上は消えない過去であっても、その後の一杯一杯で評価を塗り替えていけるのだと教えてくれる事例だと感じました。