現役時はわがままお嬢様と呼ばれるほど、癖のあった人気馬「メイケイエール」。
検索結果には「ひどい」「頭おかしい」などのワードがあり、さまざまな噂が上がっているようです。

(出典:Google)
メイケイエールが「ひどい」「頭おかしい」との声はなぜ?
メイケイエールは、非常に高い能力を持つ競走馬ですが、その一方で気性難という大きな欠点を抱えています。
レース前やレース中に興奮して暴走することが多く、騎手や調教師を困らせてきました。
そのため、「ひどい」「頭おかしい」という批判的な声も聞かれます。
ここでは、メイケイエールの気性難と思わされる出来事をみてみましょう。
メイケイエール気性難の出来事
メイケイエールの気性難は、デビュー以来何度も問題となってきました。
特に印象的なのは、以下の3つのレースです。
2021年の桜花賞
スタートで出遅れたあとに先頭に立ってしまい、最後は18着に大敗してしまいました 。
このレースでは銜(はみ)受け不良となり、平地調教再審査や注意を受けることになりました 。
2021年のキーンランドカップ
先行したものの直線で失速して7着に終わりました 。
このレースでも銜(はみ)受け不良となり、外側に逃避したことについて平地調教注意を受けました 。
2022年のスプリンターズステークス
道中かかり気味に先団を進み、直線で脚を伸ばして4着に入線となりましたが、銜(はみ)受けが不良となり、外側に逃避したことについて再び平地調教注意を受けました 。
メイケイエールは自分のペースを乱されると集中力を欠く傾向があります。
また、他馬と接触するとムキになって暴走することもあります。
この性格は、レースで勝つために必要な折り合いやコントロールを欠くものであり、自分自身や他馬に危険を及ぼす可能性もあります。
メイケイエールに乗ると腕がちぎれる?
先ほどの内容と被りますが、メイケイエールは、普段はおとなしく調教にも真面目に取り組む馬ですが、レース本番になると非常に気性が荒くなり、制御が難しいことで知られています。
「掛かり癖」が強く、手綱を引いても首を振って力を逃がし、ブレーキが効かないまま突進することが多いです。
池添騎手は、京王杯スプリングカップ(GII)での勝利後のインタビューで、「1ハロン違うだけで非常にきつかった」とコメントしており、この発言がSNSで話題となり、「池添の腕」というフレーズがトレンド入り。
また、池添騎手自身もSNSで「わしの腕をトレンドにするな」と冗談交じりに反応しており、ファンの間でこの表現が広まりました。
さらに、池添騎手は過去に「この馬に乗ると腕が引きちぎれる」とも発言しており、これが「腕がちぎれる」という表現の元になったと考えられます。
このように、メイケイエールの制御の難しさと、それに伴う騎手の苦労が、このユーモラスな表現の背景にあります。
そのため、「ひどい」「頭おかしい」という声が上がっているようです。
ここからはそんなメイケイエールが人気な理由について良い口コミを中心に見ていきます。
メイケイエールの良い口コミ1:圧倒的な末脚
メイケイエールは、スプリントからマイルまで幅広い距離で活躍していますが、その最大の武器は圧倒的な末脚です。
2022年の京王杯スプリングカップでは、直線で一気に加速して他馬を突き放し、重賞6勝目を飾り、その時の上り3ハロンは33.6秒という驚異的な数字でした。
また、2022年のセントウルステークスでは、最後の直線で内側から抜け出して1馬身4分の1差をつけて優勝しましたのですが、その時の上り3ハロンは32.9秒という驚異的な数字でした。
メイケイエールの末脚は、どんな相手にも対抗できるほど強力で、ファンからも常に期待される声が大きいです。
メイケイエールの良い口コミ2:美しい外見
メイケイエールは、白毛馬一族の出身です。
母シロインジャーは白毛の馬で、曾祖母シラユキヒメから広がる白毛馬一族の一頭です。
メイケイエールは美しい外見で、艶やかで健康的な毛並み、日光に当たるとキラキラと輝くその姿から、ファンからはメイケイエールのレースを見るたびに、その美しい毛色にうっとりするという声もあります。
メイケイエールの良い口コミ3:個性的な気性
メイケイエールは、気性難といわれています。
レースでは他馬と接触するとムキになったり、先頭に立つと気が大きくなったりすることがあります 。
しかし、ファンからはそれがメイケイエールの魅力でもあるとの声があります。
レースでは常に自分のペースを貫き、迫力ある走りを見せてくれるそんなメイケイエールに調教師や騎手(池添騎手)もメイケイエールの気性に対応して工夫を凝らしています 。
この気性はパフォーマンスを引き出す要素でもあります。
そもそもメイケイエールとは
メイケイエールは、2018年生まれの牝馬で、父はミッキーアイル、母はシロインジャーという血統です。
名古屋競馬株式会社の所有馬で、栗東トレーニングセンターの武英智調教師が管理しています。
馬名の由来は冠名の「メイケイ」に「応援」という意味の「エール」を合わせたものだそうです。
メイケイエールは、主に短距離からマイルのレースで活躍しており、2020年の小倉2歳ステークスとファンタジーステークス、2021年のチューリップ賞、2022年のシルクロードステークスと京王杯スプリングカップとセントウルステークスという重賞6勝を誇っており、特に2022年は3連勝中で、安田記念に向けて好調を維持しています。