地域に根ざしたプロサッカークラブとして、地域の誇りとなるチームを目指しているプロサッカーチーム「京都サンガF.C.」。
京都紫郊クラブとして1922年に創部された京都サンガですが、検索結果などを見ると「ひどい」という噂があるようです。
今回はそんな噂の真相を調査しました。
京都サンガがひどい理由1:ピッチの芝生がひどい
京都サンガを調べていくうちに、芝生がひどいというワードにたどり着きました。
調べてみると、サンガスタジアム京セラの、ピッチ上の芝生が変色してしまったという問題があったそうです。
しかし、この芝生問題の直接の原因は、京都サンガ側の管理ではなく、東京オリンピックの聖火リレーにありました。
事の発端は、公道で行われるはずだった聖火リレーが、緊急事態宣言の発令で、代わりにサンガスタジアム京セラで行われることになったこと。
芝生上に保護材を敷き、聖火リレー対策をしたのも虚しく、聖火リレーの関係車両が保護された芝生の上を走行したことにより、スタジアムの芝生に相当な負荷がかかってしまいました。
2021年に発生した深刻な芝生損傷事例として、東京オリンピック聖火リレーの影響があります。
2021年5月25日・26日に行われた東京オリンピックの聖火リレーでは、ピッチに保護材を敷いた200メートルのコース上を中継車など複数の車両が走行し、芝生に茶色い跡が残りました。
車両は2日間で計40周し、リレー直後から車輪の跡が茶色く残り、5月30日の試合では芝生の一部が変色した状態が明らかになりました。
この損傷の修復には約1600万円の費用がかかり、京都府はオリンピック組織委員会にも応分の負担を求める交渉を進めていました。
後日に開催されたJリーグの試合では、露になった黄色く変色した芝生に対して、京都サンガサポーターから残念な声が漏れたのは言うまでもありません。
結局傷んでしまったスタジアムの芝生は、約1400平方㎞張り替えることとなったそうな。
芝生の張り替え費用の1600万円を、京都府が負担することになりましたが、一番のとばっちりを受けたのは快くスタジアムを差し出した京都サンガ側でしょうね…
スタジアム構造による日照問題も要因の一つのようです。
- スタジアムを覆う大型屋根の存在により、ピッチ内の場所によって日照時間が異なり、芝生の成長に不均一な影響が出ている。
- 全客席を屋根で覆う構造が特徴である一方、この設計は日陰が多く風通しも悪いため、各地の同様のスタジアムでも芝生の生育不良が問題となっている。
- 南側スタンドの屋根には日光透過のためにガラス材(2,800m²)を使用し、座席は当初の計画よりも1.2メートル高くして通風路を確保するなどの工夫がなされているようです。
京都サンガがひどい理由2:曺監督のパワハラ問題
2025年時点では京都サンガの監督は曺貴裁(チョウ キジェ)です。
曺監督は、湘南ベルマーレの監督として指揮を執っていたのですが、2019年にパワハラ問題で退任されてしまった過去があります。
そのパワハラの内容は、コーチングスタッフや選手への圧で、該当選手に対して机を蹴り上げ、雑誌を投げつけるなど恐怖を与えたというものでした。
また、選手からはこんな発言がありました。
など、精神的に追い詰められたという発言が多くみられます。
このパワハラ問題を受け、曺監督はベルマーレの監督解任と、コーチライセンスの1年間停止処分を受けました。
その後曺監督は、京都サンガの監督に就任すると、12年間という長い間J2に低迷していたチームをたった1年でJ1昇格に導いています。
曺監督がしてしまった過去のパワハラ問題は、ひどいと言われても仕方ないことですが、京都サンガでの手腕に選手やサポーターからの信頼も厚いのも事実。
これからの曺監督と京都サンガに期待ですね!
京都サンガがひどい理由3:前監督の中田一三氏が炎上!?
前京都サンガ監督の、中田一三氏の任期途中にTwitterが炎上したという過去があります。
炎上した問題の発言は、ファンからの批判に反応して、反論した形で投げかけた「京都人の風習」と、京都人を敵に回すような言動でした。
京都サンガのサポーター以外にも、京都人は沢山いるのにも関わらず、一括りにしてしまうのは頂けません…
そんな中田一三氏に対して以下のようなツイートが飛び交います。
など、そもそも匿名掲示板のルールをわかっていないのか?とも思えてきます。
しかし、匿名の掲示板とはいえ、発言力があり注目度も高い中田一三氏が、直接やり合うことになったとあれば、世間は面白おかしく反応するのは当たり前ですよね…
まあ、中田一三氏の京都サンガに対する熱い想いがあってこそでしょうが、責任ある立場の人間が先走ってしまってはフロントも大変だったはず。
とにかく話題に事欠かない京都サンガに、これからも要注目ですね!
京都サンガについておさらい
京都サンガF.C.は1922年に京都紫光クラブとして創立され、Jリーグに参加しているクラブの中で最も古い歴史を持つクラブの一つです。
「サンガ」という名前はサンスクリット語の「sangha(集団・クラブ)」に由来し、京都の多くの仏教寺院と関連づけられています。
かつては「京都パープルサンガ」と呼ばれていましたが、2007年からは単に「京都サンガ」となり、より京都の伝統と歴史を尊重するクラブとして強化しています。
また、2020年に完成した「サンガスタジアム by KYOCERA」は、京都初のプロサッカー専用スタジアムとして多くのファンに愛されています。
- スタジアムの外観はダークグレーの落ち着いた配色で、京都の風情ある街並みを壊さない配慮がなされている
- 全方位に屋根があり、天候に左右されない観戦環境
- ピッチとスタンドの高低差がわずか1.2mと近く、選手たちの肉声まで感じられる臨場感
- 座席には背もたれとカップホルダーがあり、快適に観戦できる
- 「フットボールダイナー」と名付けられたフードコートでは京都のご当地グルメが楽しめる