「このロリコンどもめ!」という強烈なフレーズですが一体どこから来て、どのような意味が込められているのでしょうか。
本記事では、この「このロリコンどもめ!」というネットミームの元ネタを徹底的に調査し、その核心に迫るボカロ曲の歌詞の意味まで、深く、そして分かりやすく紹介していきます。
このろりこんどもめの元ネタは?

「このロリコンどもめ!」というフレーズには、実は直接的な元ネタと、そのさらに源流となったネットミームの2つの大きなルーツが存在します。
多くの人が直接的に連想するのはボカロ曲ですが、その曲が生まれる土壌となった、もう一つの重要な元ネタがあるのです。
元ネタ1:完全懲悪ロリィタコンプレックス

このフレーズがネット上で爆発的に広まる直接的なきっかけとなったのは、2012年8月9日に投稿された、ボカロP「かいりきベア」さんによるGUMIオリジナル曲『完全懲悪ロリィタコンプレックス』です。
この楽曲のサビで繰り返し叫ばれる「\このロリコンどもめ!/」というフレーズが、あまりにもキャッチーでインパクトが強かったため、一気にネットミームとして定着しました。
この曲は、かいりきベアさんにとって初のVOCALOID殿堂入り(10万再生達成)を果たした記念碑的な作品でもあります。
メタルやハードロックを基調とした攻撃的で疾走感のあるサウンドと、GUMIの力強い歌声が融合し、「ロリコンを断罪する」という過激なテーマを見事に表現しています。
単なるネタ曲に留まらない音楽的なクオリティの高さが、多くのリスナーを惹きつけ、今なお愛される理由の一つと言えるでしょう。
この曲の登場によって、「このロリコンどもめ!」は単なる罵倒語ではなく、特定の界隈における愛情のこもったツッコミや、自虐的なユーモア表現としての地位を確立したのです。
| 補足情報 | 内容 | 補足 |
|---|---|---|
| 楽曲の続編 | 『暴走ロリィタホリック』という続編が存在します。 | 本作で成敗されたロリコンたちが、さらに暴走していく様子が描かれているようです。 |
| P名の由来 | かいりきベアという名前は、ゲーム『MOTHER2』のモンスターが由来なのです。 | バックベアードとは直接の関係はないものの、「ベア」繋がりが面白いですね。 |
| 音楽的特徴 | メタルやロックを基調とした、激しく中毒性の高いサウンドが特徴です。 | かいりきベアさんの持ち味であるギターサウンドが存分に活かされています。 |
| 殿堂入り | この曲で、かいりきベアさんは自身初のVOCALOID殿堂入りを達成しました。 | まさに「ロリコンパワー」が後押しした出世作と言えるかもしれません。 |
元ネタ2:バックベアード(ゲゲゲの鬼太郎)

『完全懲悪ロリィタコンプレックス』が生まれるさらに以前、このフレーズの源流となったネットミームが存在していて、水木しげる先生の漫画『ゲゲゲの鬼太郎』に登場する西洋妖怪のボス、「バックベアード」です。
本来、バックベアードは作中で「このロリコンどもめ!」などというセリフは一切発しません。
巨大な一つ目で睨みつけた相手に強烈な幻覚や目眩を見せるというものですが、匿名画像掲示板「ふたば☆ちゃんねる」の二次裏(img板)において、バックベアードが睨みを利かせている漫画の一コマに、「このロリコンどもめ!」というセリフを付け加えたコラージュ画像が投稿されました。
この画像が「幼い少女キャラクターを愛好する者たちを、妖怪のボスが一喝する」というシュールな構図を生み出し、ネットユーザーの間で大きな人気を博したのです。
このネットミームは非常に強力で、「バックベアード様=ロリコンを叱責する存在」という二次創作設定が広く定着。
あまりの人気ぶりに、後年制作されたアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』第5期では、このネットミームを逆輸入する形で、バックベアードが若い魔女(アニエス)を気に入っているという設定が加えられるほどの影響を与えました。
つまり、かいりきベアさんの楽曲は、このバックベアードのネットミームという土壌があったからこそ、あれほどまでに多くの人々の共感と笑いを誘ったと考えられるのです。
| 補足情報 | 本来の設定 | ネットミームとの関連 |
|---|---|---|
| 出自 | アメリカの妖怪とされていますが、実は水木しげる先生の創作妖怪なのです。 | 海外の伝承に由来する妖怪という誤解が、ミームの面白さを増幅させた面もあるかもしれません。 |
| 決め台詞 | 本来は特定の決め台詞はありません。 | 「このロリコンどもめ!」は、あくまでネットユーザーが後から付け加えたものです。 |
| デザインの元 | 画家オディロン・ルドンの『眼=気球』という作品がルーツではないか、という説があります。 | この芸術的な背景が、キャラクターに不思議な深みを与えていると思われます。 |
| 擬人化キャラ | このミームから派生して「ベア子」という萌え擬人化キャラクターも誕生しました。 | 叱責する側のキャラクターが、逆に愛でられる対象になるという面白い現象ですね。 |
歌詞の意味は?

『完全懲悪ロリィタコンプレックス』の歌詞は、ロリコンに対する痛烈な批判と、それを楽しむかのような自虐的なユーモアが混在した、非常にユニークな内容です。
歌詞をパートごとに分解し、その意味を考察していきます。
冒頭~Aメロ:欲望の描写
脳内濃厚クラクラ 妄想盲目ユラユラリ
目の前に広がる 清楚で可憐な少女たち
欲望抑制ムラムラ 官能感触フラフラリ
制御できない現実 昂(たかぶ)る衝動思うがままに
このパートでは、ロリコンの脳内が克明に描写されています。少女たちを前にして理性が揺らぎ、欲望を抑えきれなくなっていく様子が、「クラクラ」「ユラユラリ」といった擬態語で生々しく表現されています。
まさにこれから始まる「断罪」の対象となる、病的な精神状態が描かれているのです。
Bメロ:断罪の宣告
「やぁお嬢ちゃん 一人でどこにいくのかな?」
幼子に手を伸ばす黒い影
人の道を外れた者には裁きを 正義の鉄槌を
Aメロで描かれた内面の欲望が、ついに具体的な行動として現れます。
「黒い影」が幼子に手を伸ばすという、犯罪行為を彷彿とさせるシーンで、それに対し、GUMIが「人の道を外れた者には裁きを」と、正義の執行者として登場を宣言します。
ここから物語が一気に動き出す、重要なパートです。
サビ:「このロリコンどもめ!」
ララリラロリロリラ 汚れた妄想浄めてあげる
このロリコンどもめ!
卑しい煩悩もろとも 根絶やしにしてあげる
このロリコンどもめ!
この曲の核心部分です。「ララリラロリロリラ」という呪文のようなフレーズと共に、GUMIによる断罪が始まります。
「汚れた妄想」「卑しい煩悩」といった直接的な言葉でロリコンを非難し、「根絶やしにしてあげる」と徹底的な懲罰を宣言。このストレートで容赦のない物言いが、この曲の持つ爽快感の源泉となっているのです。
Cメロ:執着心の具現化
小さな手 小さな顔 小さな口 小さな足
(中略)
小さな腋 小さな首 小さな小さな…
この部分は、少女の身体の部位をひたすら「小さな」という言葉と共に列挙しています。
ロリコンの持つ異常なまでの執着心や、少女をパーツとしてしか見ていない非人間的な視点を象徴していると考えられます。
淡々と、しかし執拗に繰り返されるこのパートは、聴く者に一種の不気味さと狂気を感じさせます。
間奏~アウトロ:開き直りと最終宣告
人としての大事なものを失った大人たちは叫ぶ
「子供が好き!」 「ロリコンでいい!」
へんたいよくできました
(中略)
病的な心 残念 手遅れ…
断罪されてもなお、「子供が好き!」「ロリコンでいい!」と開き直る「大きなお友達たち」。
それに対してGUMIは「へんたいよくできました」と皮肉たっぷりに突き放し、最終的に「残念 手遅れ…」と救いようのない存在であることを宣告して曲は終わります。
この流れは、ロリコンという属性が更生不可能な「不治の病」であることを示唆しており、自虐ネタとして楽しむリスナーへの強烈なカウンターとしても機能しているのです。
| 印象的な歌詞 | 意味 | 備考 |
|---|---|---|
| 「ララリラロリロリラ」 | 意味のない呪文のような響きです。 | 断罪の儀式性を高め、魔法少女アニメの変身シーンのような高揚感を演出していると思われます。 |
| 「大きなお友達たち」 | 成人ファンを指す言葉です。 | もともとは子供向け特撮番組の成人ファンを指す隠語で、ここではロリコンを指す言葉として使われています。 |
| 「へんたいよくできました」 | 「変態、よくできました」という皮肉です。 | 小学校で先生が生徒を褒める時の「よくできました」を捩っており、ロリコンを子供扱いする侮蔑的な意味合いが強いです。 |
| 「残念 手遅れ…」 | 救いようがなく、更生の余地がない状態を示します。 | 物語の結末として、彼らが永遠に救われない存在であることを示し、痛烈なブラックユーモアで締めくくっています。 |
このろりこんどもめに対する印象を調査!
この強烈なフレーズ「このロリコンどもめ!」は、ネット上でどのように受け止められているのでしょうか。
楽曲のコメント欄やSNSでの反応を分析すると、その印象は大きく3つに分けられるようです。
「このロリコンどもめ!」に対する印象の割合
肯定的・賞賛(約60%)
自虐・ネタ(約30%)
その他(約10%)
最も多いのは、楽曲のカッコよさやGUMIのキャラクター性、そして罵倒されること自体を「ご褒美」と捉える肯定的な意見です。
次いで、自身をロリコンと認め、この曲を「自分たちの歌」として楽しむ自虐的なネタとしての受容が見られます。
以下に、代表的な口コミをいくつか紹介します。
多くの人がこのフレーズをネガティブな罵倒としてではなく、一種のコミュニケーションツールやエンターテイメントとして楽しんでいる様子がうかがえます。
使い方例

「このロリコンどもめ!」は、そのインパクトの強さから様々なシチュエーションで使うことができますが、相手や場所を選ぶ言葉であることは忘れないようにしましょう。
親しい友人同士の冗談として使うのが一般的です。
- アニメや漫画で幼いキャラクターに過剰に興奮している友人に対して。
- SNSで、明らかに年下のアイドルやキャラクターを「嫁」と呼んでいる投稿へのツッコミとして。
- 自虐的に、自分のロリコン的嗜好を友人との会話でネタにするときに。
- ゲームで幼い見た目のキャラクターばかりを選んで使っているプレイヤーへの冗談として。
- フィギュアやグッズを大量に買い込んでいる友人を見て、呆れと親しみを込めて。
Q&A
ここでは、「このロリコンどもめ!」に関するよくある質問から、少しマニアックな疑問までQ&A形式でお答えします。
- 「このロリコンどもめ!」って、本当にアニメで言ったセリフなんですか?
アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』の本編でバックベアードがこのセリフを言ったことは一度もありません。元々は、2000年代にネットの匿名画像掲示板に投稿されたコラージュ画像から生まれたネットミームなのです。ただし、このネタがあまりにも有名になったため、後のアニメシリーズ(第5期)では、バックベアードが若い魔女を気に入っているという、少しネタを意識したような設定が追加されたことはあります。
- そもそも「ロリコン」ってどういう意味で、何が由来なんですか?
「ロリコン」は「ロリータ・コンプレックス」という和製英語の略称です。その語源は、ロシア出身の作家ウラジーミル・ナボコフが1955年に発表した小説『ロリータ』にあります。この小説は、中年男性の大学教授が、12歳の少女「ロリータ」に異常なまでに執着し、破滅していく物語です。この倒錯的な愛情を描いた作品から、少女への性的嗜好を指す言葉として使われるようになりました。現在では、フィクション作品に登場する幼い少女キャラクターが好きな人全般を指す、より広い意味のネットスラングとしても定着しています。
- ボカロ曲「完全懲悪ロリィタコンプレックス」のPVで、ロリコンに狙われている女の子は誰なんですか?
PVで被害者役として描かれている金髪の少女は、公式に明言されているわけではありませんが、その髪型やキャラクターデザインから、ファンの間ではVOCALOIDの「鏡音リン」だと解釈されることが一般的です。歌詞を歌っているのはGUMIですが、PVの構図としては「GUMIが後輩であるリンを悪しきロリコンから守るために戦っている」というストーリーとして見ることができます。
- 「このロリコンどもめ!」の元ネタである妖怪「バックベアード」と、ボカロP「かいりきベア」さんには何か関係があるのでしょうか?
直接的な関係はありません。これは面白い偶然の一致と言えます。かいりきベアさんのP名の由来は、任天堂のゲーム『MOTHER2 ギーグの逆襲』に登場する「かいりきベア」というモンスターから来ています。一方、バックベアードは水木しげる先生の創作による妖怪です。ただ、かいりきベアさんが楽曲を制作するにあたり、バックベアードの「このロリコンどもめ!」というネットミームを全く知らなかったとは考えにくく、そのミームを意識した上で、あえて「ベア」という共通点を持つ自身のP名でこのテーマの楽曲を発表した、という可能性は十分に考えられます。その偶然と必然の交差が、この楽曲をさらに面白いものにしているのかもしれませんね。