西田敏行さん主演の「星守る犬」。
個人的にも考えさせられる好きな映画の一つなのですが、検索結果には「ひどい」「胸糞」などのワードがあります。

(出典:Google)
なぜそうした声があるのか今回は調査しました。

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星守る犬が「ひどい」との声はなぜ?
「犯人に告ぐ」の瀧本智行監督がメガホンを取り、村上たかしさん原作のベストセラーコミックを映画化した感動作・星守る犬ですが、ネット上では「ひどい」といった声が挙がっているようです。
見るに堪えない?
『星守る犬』はちょっと微妙。 泣く前に、やり場のない怒りが出てきます。 自分と一緒に犬を死なせたくないと、犬を預けようとするのだが、犬は飼い主と一緒に行くことを望むというところまではいいのだけど。 飼い主が倒れて動けなくなったあと、食べ物を探しまわり、汚れて衰えていく犬の姿が見るに耐えないです。 まあ、鎖につながれていたのではなく。犬が自分の意思で行動できるのは僅かな救いですが。 ーーーーー 日本では、311などの大災害があると、避難所ではペット禁止で、多くの犬や猫が放棄されて飢え死にさせられました。特に犬は鎖につながれたまま、飢え死にするしかないのはあまりに悲惨です。 福島原発犬猫救済の試みがいくつかあったようですが。 ウクライナ侵略戦争では、遥かに悲惨なペットがいるんだと思います。 ネットには、犬と一緒に避難したり、シェルターに入る住民の動画とかがあふれているようですが。
(引用:Yahoo!知恵袋)
ハッピーの見るに堪えないシーンが多いことで「ひどい」と感じている人がいるようですね。
この映画は、山中に放置された車から遺体で発見された中年男性とその飼い犬の過去を、市役所勤務の青年が追っていくというストーリーです。
中年男性「おとうさん」とその愛犬「ハッピー」はどのようにして亡くなったのか?と市役所職員が過去を辿っていき、その過去を辿っていくうちに「愛するとはなんなのか」、「幸せってなんなのか」を考えさせられます。
亡くなった中年男性のおとうさんは失業して妻と離婚し、子どもとも離れて愛犬ハッピーと2人きりになります。
さらに、再就職にも失敗し、最後には山中で愛犬と共に遺体で発見されるのです。
これだけでは悲しい人生に感じてしまいますが、おとうさんとハッピーは色々な場所で色々な出来事があり、おとうさんはハッピーのことを愛し、ハッピーもおとうさんのことを愛していたということが分かります。
愛していたからこそ、おとうさんが亡くなっても、ハッピーは半年間自分が亡くなるまでおとうさんのそばを離れなかったのでしょう。
そんなハッピーの健気さに「可哀想」「見てられない」との声が相次いでいるようですが、おとうさんとハッピーの強い絆が伝わる、感動ストーリーなのです。
『星守る犬』は、一見すると犬と人間の温かい絆を描いた作品に見えますが、実際には現代社会が抱える問題に深く切り込んだ作品だと感じました。
リストラ、離婚、そして孤独死といったテーマは、他人事ではなく、自分たちの将来にも起こりうるかもしれないリアルな問題として心に突き刺さります。
主人公である「お父さん」の人生は、まさに現代社会の縮図であり、不器用さや優しさが、より一層観る者の感情を揺さぶります。
離婚までの流れを見ると「自業自得だろ」って感じる人もいると思います。
ハッピーを演じた犬の演技は非常に自然で、まるで人間のように感情豊かでした。
ネタバレになるのであまり話せませんが、ラストシーンは涙なしには見られず、「星守る犬」というタイトルが持つ意味について深く考えさせられました。
星守る犬の良い口コミ1:考えさせられる感動物語
星守る犬の原作は平成20年度第12回文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員会推薦大賞作品に選ばれた漫画であり、その他にも「ダ・ヴィンチブック・オブ・ザ・イヤー2009」の泣ける本ランキング、読者が選ぶプラチナ本の2部門で堂々の1位を獲得しました。
そして、実写映画の興行収入も9億2千万という驚異的な数字を記録しており、たくさんの人に感動を与え、愛される作品となりました。
本作は、「ただ泣ける映画」というイメージですが、この作品が掲げるテーマは、リストラ・熟年離婚・病気・虐待などと、さまざまなメッセージが込められています。
長年勤めてきた会社から突然リストラされるおとうさん、家のことや一人娘、奥さんの実家の介護のことを全て任せっきりにしていたおとうさんは、長年連れ添ってきた奥さんから突然の離婚を突き付けられます。
さらに、リストラは日本が抱える深刻な問題であり、熟年離婚は夫婦間の問題ですが、孤独死にも繋がる重大な問題でしょう。
おとうさんは病気であったというのも大きなポイントであり、病気を患いながら仕事をリストラされ、低賃金でお金がなく病院にも通えないということも日本の問題点です。
映画・星守る犬はリストラや離婚、病気や虐待といった日本が抱えている問題を描いており、ただの泣ける映画ではなく、考えさせられる映画となっているのです。
星守る犬の良い口コミ2:犬好きにはたまらない
映画版・星守る犬は、犬好きにはたまらなくしみる切ないストーリーです。
星守る犬の始まりは北海道で、中年男性(おとうさん)と犬の白骨化された遺体が発見されるところからのスタートとなります。
ボロボロになったワンボックスカーの中で、おとうさんと、その傍らには秋田犬の愛犬ハッピーの遺体が。
おとうさんの遺体は死後半年経過していたのですが、ハッピーは死後間もない状況であり、ハッピーはおとうさんの死後もずっと寄り添っていたことが分かります。
星守る犬では、犬は最大の家族だと実感する場面(言葉)が多々あります。
「主人の死が理解できなくて、起き上がるのを半年間、ずーっと待ってたんかねぇ」「犬と一緒に旅を続けた中年男性、主人の死が理解できずに寄り添い続けた犬」など、犬好きには堪らない、犬はいつでも家族を最大限愛してくれる存在というのをひしひしと感じ、心が締め付けられるようです。
車の中で亡くなったおとうさんのそばには愛犬ハッピーが寄り添っており、本当の意味での孤独とは違う、辛くもあり幸せでもある死です。
どこにでもある幸せな家庭に生きてきた男性に降りかかった病気、リストラ、熟年離婚。
人生とは何かを考えさせられ、そこに寄り添う「犬」という無限の愛を持った存在を描いており、この映画を観ることで「犬と一緒に暮らしたいな」と感じることでしょう。
星守る犬についておさらい
映画版・星守る犬とは、村上たかしさんのベストセラーコミックを西田敏行さん主演で映画化したものです。
監督は「イキガミ」や「スープ・オペラ」の瀧本智行さん、男性の足跡をたどる青年役の玉山鉄二さんの他に、川島海荷さん、余貴美子さんらが出演しています。
北海道の田舎町で、山中に放置された自動車から中年男性とその飼い犬の遺体が発見される。
身元不明の遺体を引き取る市役所勤務の青年の調査により、失業から一家離散を経てホームレスとなった男性が、たった一匹の愛犬ハッピーと旅に出ていた過去が明らかにされていく物語です。
星守る犬はどんな人に向いている?
今回は、星守る犬に対する声を調査しました。
星守る犬は、市役所職員が身元不明の男性と飼い犬の遺体の足跡を訪ね歩き、その旅路に想いをはせる姿を描いた作品です。
主演は「釣りバカ日誌」シリーズなどの名優西田敏行さん、市役所職員の青年役を玉山鉄二さんが演じており、人知れず一人と一匹がたどった、悲しくも美しい物語に釘付けとなること間違いありません。
「人生とは何か」、「大切なものは何か」と考えさせられるストーリーであり、涙なしでは観ることのできない、感動作となっています。
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項目 | 詳細 |
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作品名 | 星守る犬 |
原作 | 村上たかし |
掲載誌 | 漫画アクション(双葉社) |
連載期間 | 2008年8月5日号~2009年11月17日号 |
単行本 | 全2巻(続編含む) |
小説版 | 原作:村上たかし/著者:原田マハ(2011年6月1日刊) |
映画版公開 | 2011年6月11日(日本) |
監督 | 瀧本智行 |
主演 | 西田敏行(おとうさん役) |
上映時間 | 128分 |
主題歌 | 「夢のむこうで」平井堅 |
物語構成(漫画) | 1巻:星守る犬/日輪草 2巻:双子星/一等星/エピローグ |
受賞歴 | 文化庁メディア芸術祭推薦作/ダ・ヴィンチ泣ける本1位/英訳版がYALSA選出 |
売上・評価 | 映画初登場6位/興行収入9.2億円/初日満足度2位 |
DVD情報 | 2011年12月16日発売/特典付き(カレンダーなど) |