漫画家の比村奇石さんによってXで配信されたことで話題になった「月曜日のたわわ」。
2020年11月16日から週刊ヤングマガジンで連載、またアニメも2016年10月10日から放送開始され、人気作品であることは間違いないのですが、炎上や気持ち悪いといった声もあるようです。

(出典:アニメタイムズ for Amazon Prime Video)
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月曜日のたわわ炎上なぜ?気持ち悪いから?

(出典:Google)
炎上した理由は主に新聞広告なのですが、炎上した背景含め考察を交えて紹介します。
炎上理由1:日経新聞の巨乳JKキャラを全面広告で起用したため

(出典:Amazon)
2022年4月4日の日経新聞に、巨乳の女子高生キャラクター(アイちゃん)が大きく描かれた全面広告が掲載。
この広告は、講談社から出ている「月曜日のたわわ」単行本の宣伝だったのですが、ビジネス関係の情報を扱う日経新聞に「胸の大きなJK」が全面で出た点がとても目立ちました。
日経新聞は経済に関する記事が多い紙面なので、以下のように普段からビジネスセミナーの広告や企業PRなどが多い印象です。
そこに、若い女性キャラが大写しになっているイラストが急に登場すると、思わず目が止まる方も多かったのではないでしょうか。
「月曜日のたわわ」という作品は、胸の大きな女子高生がサラリーマンを癒やす場面をメインに描いているため、日経新聞の利用者層とマッチはしているとは思いますが、不快に感じる人もいたようです。
広告のビジュアルでは前面に巨乳感が出ていなかったとしても、作品名からイメージが伝わるので、日経の読者の中には「なぜこんなものが広告に載るのか」と感じた方がいたのです。
全面広告なので新聞を取っていれば嫌でも目に入る可能性があるからです。
広告の掲載場所が違えばここまで問題が大きくならなかったかもしれませんが、今回は全面広告だったためにインパクトが強かったのではないでしょうか。
炎上理由2:気持ち悪い?未成年を性的対象として描くことに賛否あるため

(出典:アニメ「月曜日のたわわ2」公式サイト)
主人公のアイちゃんは10月5日生まれ、17歳の巨乳な女子高生の設定です。
当初は漫画家の比村奇石さんによってXで配信されたことで、「月曜日の朝に会社に向かう憂鬱さが胸の豊かな女の子のイラストで軽減された」という反応があったことで人気がではじめ、連載やアニメ化されました。
アイちゃん以外にも巨乳キャラは登場するのですが「未成年女子を胸の大きさで際立たせ、社会人の男性に癒しを与える存在として描いている」というのは事実で女子高生がサラリーマンのお兄さんに密着するシーン(満員電車で胸を押しつける)などもあり、人気の一方で一部の方からは気持ち悪いなどとの声が上がるのです。
昔からロリコン的表現に敏感な人は一定数いますが、この作品は雑誌や新聞広告など公の場に出たことで、とりわけ問題視されたのではないでしょうか。
しかも、アイちゃんは男性目線からすると「無意識に胸を強調する少女」という位置づけであり、読者によっては「リアルなら犯罪では?」と感じる人も。
以下のようなシーンもあるのですが、痴漢を助長しているなど「気持ち悪い」という声がネットで噴出し、「見ていられない」という声もあるようですね。
おそらく、一部の男性読者向けにサービスシーンを特化させた設定が、世間では「創作物だから良い」とする声がある反面、「未成年を性的対象にするようなイメージを助長するのは避けるべきだ」という厳しい意見も出るのでしょう。
炎上理由3:見ている男性の下心が気持ち悪いとの声があるため
先ほどと被りますが「月曜日のたわわ」では、制服姿のアイちゃんが社会人のお兄さんと電車で親密に接したり、胸元を押し当てるようなシーンが繰り返し出てきますね。
大人の男性が未成年の女の子を「胸を見て癒される」といった構造が強調されているのです。
上記のような展開があるので、作品に慣れていない方からすると「変態的な妄想を見せられている感じ」で耐えられないとの意見も。
女子高生の無自覚スケベ行為がエスカレートしても、作中では問題視されずにスルーされる流れが多いのが特徴なのです。
男性目線だけを優先して描かれているように映るため、「未成年の性描写」に敏感な層と、「女性の心理をきちんと描いていない」と批判をする層が、気持ち悪いと感じるのでしょう。
炎上後に国連女性機関から批判も
この炎上事件は国外にも広がり、国連女性機関(UN Women)がこの広告に対して抗議の書面を送ったことが報じられました。
国連女性機関はジェンダー平等を推進しており、その中で「未成年女性を性的に見せる表現を新聞全面広告に載せたのは問題」という指摘を行ったのです。
そもそもなぜここまで広がったのかというと、広告の掲載先である日経新聞は「UN Women 日本事務所」を中心とする広告によってジェンダー平等を推進する「アンステレオタイプアライアンス」という組みに加盟しているからです。
そのため「こういう広告を載せるのは矛盾ではないか」と突っ込まれたようです。
広告には以下の3Pを守る必要があるようです。
今回の場合、サラリーマン(男性)にとっての『女子高生にこうしてほしい』という願望が中心となっており、女子高生(アイちゃん)には『性的な魅力で男性を応援する』という人格(設定)しか与えられておらず、平等性や人格の偏りがあることが指摘の大きな原因だったのです。
月曜日のたわわは炎上しても人気!青版とは?
ここから先は、作品が炎上しているにもかかわらず人気を維持している背景と、青版などの書籍形態の違いを見ていきますね。
青版とは?通常盤と同人版との違いを紹介

(出典:Amazon)
「月曜日のたわわ」には3つのバージョンがあります。

(出典:Amazon)
もう少し細かく違いをまとめると以下のようになります。
項目 | 通常版 | 青版 | 同人版 |
---|---|---|---|
サイズ | B6(一般的な単行本サイズ) | B5(同人誌に近い大きめサイズ) | B5(同人誌サイズ) |
印刷 | 白黒(標準的なモノクロ印刷) | 全ページ青刷り(青インクのみ) | 白黒または青刷り(作品による) |
表紙・カバー | カバー&帯あり(商業誌仕様) | カバーなし、光沢仕上げ表紙 | カバーなし(シンプル仕様) |
特典 | 特になし | 描き下ろしイラスト収録 | 内容自体が商業版と大きく異なる |
内容傾向 | 商業向けに調整され、全年齢向け表現 | 通常版とほぼ同じだが、青刷りの特別仕様 | より自由な表現・成人向けやパロディ要素も含む |
収録エピソード | Twitter掲載作品+加筆修正版 | Twitter掲載作品+加筆修正版 | 完全オリジナル回やIF展開あり |
キャラクター設定 | 商業向けに統一された設定 | 商業版と同じ | 商業版と異なる設定や関係性あり |
販売ルート | 一般書店・オンラインストア | 一般書店・オンラインストア | コミケ・同人専門通販サイト |
入手難易度 | 非常に入手しやすい | 比較的入手しやすいが初版は品薄になる傾向 | イベント限定や小規模通販のため入手困難 |
発行元 | 商業出版社 | 商業出版社 | 作者個人(比村奇石名義) |
コレクション価値 | シリーズを揃えるコレクター向け | 青刷りの特殊仕様+描き下ろしで高い | ファン垂涎のレアアイテム、プレミア化しやすい |
これから読む方は、作品を知るためにもまずは通常版もしくはアニメを見ることをおすすめします。
月曜日のたわわが炎上しても人気な理由って?
ここまで炎上理由を解説してきましたが、それでも売れ続けるのはなぜなのでしょうか。

(出典:アニメタイムズ for Amazon Prime Video)
ファンの口コミなどを調査すると複数の人気の理由がみえてきました。
まずは「月曜日の疲れを癒やす」というコンセプトが分かりやすく刺さる点です。
多くの人が休日明けの憂鬱を少なからず抱えていますよね。
そこでアイちゃんの大きな胸や無自覚に接してくれる様子を「癒し」として受け取り、「月曜の朝に見たい」と感じる人が割といるのです。
他にも、漫画やアニメ文化において、「フィクションならではの表現」は尊重されるべきという意見が強いです。
未成年キャラと大人の交流が描かれていても、「そこは創作として楽しむもの」という考え方を持つ人が多いようです。
炎上すればするほど「創作者の自由を守りたい」という層が買い支えるケースがこれまでもありました。
加えて、キャラクターの魅力も大きいのです。

(出典:アニメ「月曜日のたわわ2」公式サイト)
アイちゃん以外にも「後輩ちゃん」「前髪ちゃん」「ジト目ちゃん」など多彩なキャラが登場します。
弓道着を着たジト目ちゃんが倒れやすい体質なのにさらしを巻きながら舞台に立つシーン、前髪ちゃんが先生にアタックしていくシーンなど、それぞれ個性豊かなエピソードも多いです。

(出典:アニメタイムズ for Amazon Prime Video)
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