DDホールディングスですが一部でやばいと言われています。
今回はそんな噂について調査しました。
DDホールディングスがやばい理由1:経営危機?の噂があったため【潰れそうは誤解】
DDホールディングスとは東証プライム上場で飲食店を多業種展開しているのですが、2022年2月期決算短信を発表し、当期営業損益が73億3200万円の赤字に陥ったことを明らかにしました。
DDホールディングスが経営危機に陥った理由は、新型コロナウイルス感染症の再拡大の影響によるもので、店舗の休業や時短営業、酒類提供の制限が続いたことで営業損益・純損益ともに赤字継続となりました。
また、年間配当を前期に続き無配とすることも併せて明らかにしたのです。
そのためネット上では「潰れるのでは?」「DDホールディングスやばい」などと言った口コミが相次ぎ、DDホールディングスの経営危機が大変心配されていたのです。
しかし、同社グループは、債務超過の解消に向け2020年7月15日公表の「経営合理化等を含む今後の経営方針に関するお知らせ」の経営合理化策及び「経営改善計画」を策定し、2021年4月14日公表の「債務超過解消に向けた取り組みについて」に記載の諸施策を遂行することにより事業面及び財務面での安定化を図り、持続的な収支の改善を図るとともに、資本増強に向けた各種施策を実施し、当該状況の解消や改善に努めてきました。
そして、結果として7.12億円の資金調達、資本政策を実施したことにより2021年8月末の純資産額は4.97億円となり、債務超過を解消することが出来たのです。
さらに、東京証券取引所の上場廃止に係る猶予期間に入り銘柄から解除され、最悪倒産の可能性もあったDDホールディングスは立ち直ることが出来たのでした。
以下に、DDホールディングスが「経営危機」と噂された理由とその実態についてまとめます。
項目 | 内容 |
---|---|
噂の発端 | 2021年2月期において、DDホールディングスが3億100万円の債務超過に転落したことが報じられた。 |
主な原因 | – 85億700万円の巨額損失を計上 – 営業損失が97億300万円に達した。 |
債務超過の影響 | – 自己資本比率が低下(2020年2月期時点で18.2%) – 子会社エスエルディーも3億3,200万円の債務超過に陥った。 |
その後の回復 | – 2023年以降、業績が回復し、2025年2月期には売上高38,578百万円、経常利益3,581百万円を達成。 |
現在の状況 | – 2025年2月期には3期連続で過去最高益を更新。 – 経営状態は改善されており、債務超過の状態から脱却している。 |
誤解の要因 | – 債務超過の報道が「経営危機」や「潰れそう」といった誤解を招いた可能性。 |
実態 | – 経営危機の噂は過去の一時的な財務状況に基づくものであり、現在は安定した業績を維持している。 |
DDホールディングスがやばい理由2:リストラの噂?が浮上したため
DDホールディングスの創業者である松村厚久さんは難病を抱えつつも攻めの姿勢の経営者として知られており、果敢なM&Aでカラオケやビリヤード、ホテルにウェディングにまで事業を拡大してきました。
自ら掲げた100店舗100業態を実現した立志伝中の人物とも言われているのですが、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、既存店売上高が激しく落ち込み2021年2月期は第1四半期から26億円の最終赤字へと転落してしまいました。
銀行から70億円もの運転資金を借りてしのぐ一方、不採算店を40店ほど閉店し、リストラも進めたのですが、第2半期も56億円の最終赤字を計上したのです。
この報道により、ネット上では「DDホールディングスがリストラする」という話題で持ちきりとなり、「CCホールディングス」と検索すると「リストラ」と表示されるほどとなったのです。
しかし、実際にはリストラが行われたという事実はなく、リストラを進めたとありますが決行されたかどうかは不透明なままです。
大赤字となったもののDDホールディングスは債務超過を解消することが出来たので、リストラは実行することなく解決したことも考えられます。
ですが、実際に73億円もの赤字となるとリストラを実行する会社もあると思います。
DDホールディングスの魅力
DDホールディングスの魅力は、多様性と革新性に基づく事業展開にあります。
同社は飲食事業とアミューズメント事業を中心に、全国に約320店舗、113ブランドを展開しています。※2025年時点
これにより、顧客の多様なニーズに応えることが可能です。
和の癒し空間を提供する「chano-ma」や、独自のテーマ性を持つファンタジーレストランなど、個性豊かな店舗が揃っています。
これらのブランドは、非日常的な体験を提供し、顧客に強い印象を与えています。
さらに、同社は「熱狂的な歓喜を呼び起こすブランドカンパニー」を目指し、革新的な経営方針を掲げています。
店舗ごとに独自性を活かした運営を行い、他社との差別化を図ることで、顧客満足度を高めています。
また、ポイント会員サービス「DD POINT」を導入し、利便性の高いサービスを提供することで、顧客との長期的な関係構築を実現しています。
従業員にとっても、挑戦を奨励する社風や効率的な業務環境が整備されており、働きやすい環境が魅力です。
これにより、従業員のモチベーションが向上し、サービス品質の向上にもつながっています。
項目 | 内容 |
---|---|
店舗数 | 約320店舗 |
ブランド数 | 113ブランド |
主な業態 | コンセプトレストラン、居酒屋、カフェ、アミューズメント施設など |
顧客サービス | DD POINT(ポイント会員サービス) |
従業員環境 | 挑戦を奨励する社風、効率的な業務環境の整備 |
経営理念 | 「熱狂的な歓喜を呼び起こすブランドカンパニー」 |
このように、DDホールディングスは顧客と従業員双方にとって魅力的な企業であり、革新性と多様性を兼ね備えた事業展開を行っています。
DDホールディングス(旧ダイヤモンドダイニング)についておさらい
株式会社DDホールディングスはダイヤモンドダイニング、エステルディー、湘南レーベルなどを有するオープンイノベーション企業です。
DDホールディングスは、東京都港区に本社を置く持株会社であり、東京証券取引所プライム市場上場の会社です。
創業者兼社長の松村厚久さんが1996年3月に東京都豊島東池袋に有限会社エイアンドワイビューティーサプライを設立、2001年6月に「VAMPIRE CAFE」を開店し、飲食店経営を開始しました。
主に居抜き物件を中心に出店を続け、100店舗100業態の実現を目指す外食産業企業であり、2010年には100店舗100業態を達成し、独自のマルチコンセプト戦略を貫くことで1店舗1コンセプトの出店を可能としたのです。
以下に、株式会社DDグループの企業概要を表でまとめます。
項目 | 内容 |
---|---|
正式社名 | 株式会社DDグループ |
旧社名 | 株式会社DDホールディングス |
英文社名 | DD Group Co., Ltd. |
本社所在地 | 東京都港区芝4-1-23 三田NNビル18階 |
電話番号 | 03-6858-6080 |
設立年月日 | 1996年3月(平成8年) |
代表者氏名 | 代表取締役社長 松村 厚久 |
資本金 | 40百万円(2025年2月末時点) |
従業員数(連結) | 6,786名(社員1,234名・パートナー(平均)5,552名)(2025年2月末時点) |
事業内容 | 1. 飲食・アミューズメント事業(カフェ・レストラン・居酒屋・ビリヤード・ダーツ・複合カフェ等)の経営・企画・運営 2. ホテル・不動産事業の経営・企画・運営 |
上場市場 | 東京証券取引所プライム市場 |
決算期 | 2月 |
企業サイトURL | https://www.dd-grp.com/ |