人気アーティストがライブを開催する武道館。
そんな武道館ですが「一番お客入らなかったアーティスト」と気にする声もあるようです。

(出典:Google)
武道館ライブで一番お客入らなかったアーティストって?
「日本最高のコンサートホール」とも言われている武道館は、多くのアーティストにとって憧れのライブ会場です。
誰もが一度は夢見る「武道館ライブ」ですが、中にはライブを開催してもお客さんが全く入らなかったアーティストもいるようです。
お客さんが入らなかったと噂・誤解されているアーティストは次の通りです。
般若?
ラッパー般若さんが2019年1月11日に開催した初の日本武道館ワンマンライブ「おはよう武道館」について、「ガラガラだった」という噂がありますが事実ではありません。
般若さん自身の発言から、当日は多くのファンで会場が埋め尽くされ、成功裏に終わったと考えられます。
ただ、売り始めの勢いはやや弱かったようで、「売れていない」ことでガラガラとの噂が上がったのでしょう。
般若さんは、公演前のX(旧Twitter)への投稿で「売れねえ、売れねえと思ってた武道館のチケットなんだけど、まさか予定してた席売れちゃったから追加の席を急遽作ります」と述べており、当初は集客への不安があったものの、最終的には予定枚数が完売し、追加席が販売される状況になったことを話しています。
当初チケットの売れ行きに関する懸念はあったものの、最終的には追加席が設けられるほどでした。
水曜日のカンパネラ?
2017年3月8日に念願の武道館ライブを実現した「水曜日のカンパネラ」ですが、武道館ライブは失敗だったとの声が一部で寄せられているようです。
過去には、ボーカルのコムアイさんが、乳首にうんちシールを張った上半身の写真をSNSにアップするといった奇抜な行動でファンがドン引きしてしまったこともあるそう。
ボーカルのコムアイさんの奇抜な行動で、武道館ライブがガラガラになったかどうかは不明ですが、武道館の空席が目立ってしまったことは確かなようです。
雅?
雅-miyavi-(現MIYAVI)さんが2004年8月31日に行った初の日本武道館ライブ「インディーズ・ラスト LIVE in 日本武道館」などについて、「ガラガラだった」という噂があります。
写真を見ると、確かにガラガラの印象を受けます。
しかし、実際には1階はステージのみでお客さんはスタンド席だけとなっていたようですね。
当時の雅-miyavi-さんはインディーズアーティストでしたが、武道館公演を成功させ話題となりました。
公式な動員数は不明ですが、客観的に「ガラガラ」だったと断定することは難しいです。
ちなみに、2024年1月時点で、武道館ライブを行った中で最多公演を誇るアーティスト第1位は矢沢永吉さんで150回、2位が松田聖子さん125回との情報があります。
1度公演できるだけでもすごいことですが、100回越えを成し遂げるとは、さすが一流アーティストですね。
武道館ライブがすごいと言われる理由
東京都千代田区の皇居の近くにある武道館。
日本でライブが好きな人で知らない人はいないほど有名な武道館は、多くのアーティストが開催を目指す、夢のライブ会場でもあります。
武道館ライブが「すごい」と言われる理由は、次の通りです。
歴史のある施設
武道館は1964年の東京オリンピックのためにできた会場です。
2年後の1966年にはザ・ビートルズが初の来日公演を行い、このできごとが武道館をライブ会場として世に知らしめるきっかけとなりました。
武道館設立当初は、「日本武道の聖地」という意味合いが強く、ザ・ビートルズのライブが行われた際には、武道館館長であった正力松太郎さんや政治評論家の細川隆元さんらが「日本の武道館文化を冒涜する」と異を唱える人もいたのだとか。
ザ・ビートルズのコンサートが実現したおかげで、多くのアーティストがライブを行うことができているのですね。
国内外のアーティストがライブを開催
武道館が音楽の聖地となったのは、1966年にザ・ビートルズのライブが行われたことがきっかけとなりました。
1968年には、ザ・ウォーカー・ブラザーズ、ザ・モンキース、1972年にはディープ・パープル、1975年にはクイーンなど、数多くの海外アーティストが公演を行っています。
また、国内のアーティストでは、矢沢永吉さんや松田聖子さん、松任谷由実さんやSMAPなど、国内外の有名アーティストがライブを行っていました。
ザ・ビートルズの初来日公演が行われたことだけでもすごいことですが、実はそれ以外にも山口百恵さんの引退公演が行われたり、矢沢永吉さんや松田聖子さんが100回公演を達成したりと、歴史に残るできごとがたくさんあります。
国内外の有名アーティストが公演を行っている「武道館」。
これだけ多くのアーティストが公演を行っているとなれば、アーティストであれば誰もが一度は夢見るライブ会場となるのも納得です。
審査が厳しい
「武道館ライブがすごい」と言われるのには、歴史的な価値だけでなく、ハードルの高さも関係しています。
武道館ライブを実現するためには、集客力や売上だけでなく、武道館でライブを行うに相応しいかどうかという以下のような審査があります。
審査基準が公に公開されているわけではありませんが、上記のように様々な条件から判断されるのだとか。
また、一定の条件をクリアしても、開催日に対する抽選もあります。
本来、武道館は武道の大会やイベントを優先する会場であるため、武道関連のスケジュールが決まってから、武道以外のイベントに割り当てられます。
こういった厳しい条件をクリアすることで、アーティストの目標である「武道館ライブ」が実現するのですね。
国内外問わず、多くのアーティストが夢見る「武道館ライブ」。
武道館でライブができるということは、一人前のアーティストになったという証と考える人も少なくありません。
歴史ある武道館で、今後どのようなアーティストがライブを開催するのか楽しみですね。
武道館についておさらい
日本武道館とは、東京オリンピック会場として1964年に展開された、東京都千代田区北の丸公園2-3にある武道館です。
一般的には柔道場、剣道場、弓道場、相撲場などの複数の武道場を備える総合武道施設です。
また、武道以外の競技の屋内競技場として、ライブや記念式典などを行う多目的ホールとしての役割もあります。
収容人数は最大14,471人、正八角形の屋根が特徴的な建物です。
項目 | 内容 |
---|---|
名称 | 日本武道館(通称:武道館) |
設立・開館 | 設立:1962年 完成:1964年9月15日 開館:1964年10月3日(東京五輪の柔道競技) |
所在地 | 東京都千代田区北の丸公園2番3号 |
設計・施工 | 設計:山田守 施工:竹中工務店 |
構造・意匠 | 八角形、富士山をイメージした屋根、大屋根には擬宝珠(高さ3.35m、直径5.15m) |
収容人数 | 最大14,501人(固定席+立見席+仮設アリーナ) |
主な用途 | 武道競技、音楽コンサート、政党大会、大学の入学・卒業式、追悼式など |
運営団体 | 公益財団法人日本武道館(会長:高村正彦) |
交通アクセス | 東京メトロ「九段下駅」2番出口より徒歩5分 |
武道憲章 | 1987年制定。「礼法」「人格」「心技体の調和」などを重視した6条から構成 |
主な行事 | 全日本柔道選手権、剣道選手権、少年武道錬成大会、全国戦没者追悼式など |
文化的役割 | 「武道の聖地」でありながら、ビートルズ以降は「音楽の聖地」としても有名 |
改修 | 2000年耐震補強、2018~2020年大規模改修(LED照明、バリアフリー化など) |
その他の使用例 | プロレス・ボクシング・K-1・アニメイベント・首相葬儀・ヘアコンテスト等 |