2022年秋、イーロン・マスク氏がTwitter(ツイッター)を買収したことで、日本法人のツイッタージャパンでも大量解雇が起きました。
突然のメール1通でクビを告げられた社員たちの投稿がSNSで大きく話題になり、「仕事してなかったんじゃ?」「オフィスでお酒飲んでたってマジ?」と衝撃が広がりました。
本記事では、なぜツイッタージャパンでクビが続出したのか、その理由や元社員たちのその後、なんJやSNSでどんな声が上がっていたかを調査・紹介します。
ツイッタージャパンでクビ続出?その後は?なんJでも話題に

2022年10月27日、イーロン・マスク氏がTwitterを約440億ドル(約6.5兆円)で買収しました。
その直後から、前代未聞の大量解雇劇が始まります。
以下の時系列を見るだけでも、いかにスピーディー(そして無秩序)に事が進んだかがわかります。
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 2022年10月27日 | イーロン・マスク氏がTwitterを買収完了 |
| 2022年10月31日 | マスク氏がCEOに就任、取締役を全員解任 |
| 2022年11月4日 | 全従業員約7,500人のうち約半数(約3,700人)に解雇メール送信。日本法人社員にも英文メールで通知 |
| 2022年11月5日〜6日 | ツイッタージャパン社員のSNS投稿が相次ぎ、日本でも大きな話題に。広報部門は全員解雇との報道 |
| 2022年11月17日 | 多数のエンジニアが離職(自主退職含む) |
| 2022年11月21日 | セールス・パートナーシップ部門でさらなる追加解雇 |
| 2023年 | 元ツイッタージャパン代表取締役・笹本裕氏が退任 |
| 2024年2月 | 笹本裕氏がDAZN Japan CEOに就任 |
これだけ短期間でこれほどの規模の解雇が行われるのは、日本の労働慣行では考えられないことです。
「いつ自分に届くかわからない」という恐怖の中、社員たちはメールボックスを更新し続けていました。
では、なぜここまで大規模な解雇が行われたのでしょうか。
次のようなものが理由として考えられます。
クビ理由1:Twitterの赤字体質と収益構造の限界を改善するため

ツイッタージャパンに限らず、Twitter社全体が買収前から深刻な赤字経営に苦しんでいました。
ジャック・ドーシー前CEOの時代に社員数を急拡大させたものの、2022年4〜6月期の決算では人件費などの増加により赤字額が約2億7,000万ドル(約400億円)にも及んでいたのです。
マスク氏が買収後に真っ先に着手したのが、この「重すぎる人件費の削減」でした。
もともとTwitterは約7,500人の社員を抱えていましたが、SNSプラットフォームの技術インフラ運営に本当に必要な人数は、その半分以下だという考え方が背景にあります。

以下に、Twitterの人員規模と財務状況の推移をまとめます。
| 時期 | 従業員数(概算) | 状況 |
|---|---|---|
| 2017年 | 約3,300人 | 比較的コンパクトな規模 |
| 2022年買収直前 | 約7,500人 | ドーシー時代に急拡大 |
| 2022年11月解雇後 | 約3,700〜4,000人 | 半数が一気に削減 |
| 2022年11月末以降 | さらに減少 | 自主退職・追加解雇が続く |
特にツイッタージャパンのような「日本専任の広報・マーケティング部門」は、グローバルの視点からすると「直接収益を生まないコストセンター」と見なされやすい部署です。
日本の広報チームが全員クビになったのも、「日本の広報活動が利益に直結していないと判断された」という点が大きかったと考えられます。
個人的には、これだけの規模の会社が4〜6月で400億円の赤字を出していたのは、正直驚きでした。
それほど会社の体力が限界に近かったということですね。
クビ理由2:仕事してない社員も?「ハードコアな働き方」の方針に同意しない社員を排除するため

マスク氏は買収後、全社員に対して「長時間・高強度の激務にコミットするか、退職するか」という最後通告を突き付けました。
これが、第二波の人員削減につながった大きな要因です。
社内では「ハードコアなTwitter」として知られるこの方針。
簡単に言うと「成果を出せる人だけ残れ、そうでないなら去れ」ということです。

この通告を受けて、多くのエンジニアが自主退職を選びました。
特に2022年11月17日前後にエンジニアの大量離職が報告されており、その後セールスやパートナーシップ部門でも追加解雇が発生しています。
| 波 | 時期 | 対象部門 | 規模 |
|---|---|---|---|
| 第1波 | 2022年11月4日 | 全部門(広報・エンジニア・営業など) | 約3,700人(全体の約半数) |
| 第2波(自主退職) | 2022年11月17日前後 | エンジニア中心 | 多数(規模は非公表) |
| 第3波 | 2022年11月21日前後 | セールス・パートナーシップ | 相当数(規模は非公表) |
ここで注目したいのが、日本特有の事情です。
日本の労働法(労働契約法16条)では、客観的に合理的な理由がない解雇は無効とされます。
そのため、ツイッタージャパンは「退職勧奨」という形を取ったと言われています。
アメリカのように「明日からメールにアクセスできなくします」とはいかないのが日本の法律の壁で、弁護士からは「違法になる可能性が高い」との見解も出ていました。
一方で、こうした「高い基準への同意を求める」という手法は、日本の企業文化ではあまり見られないもの。
外資系ならではのドライなやり方に、ネット上でも賛否が分かれました。

個人的には、「残るか去るか24時間で決めてくれ」という通告の仕方は、いくら成果主義の会社でも少し乱暴だと思いました。
ツイッタージャパン以外でもリストラは多い

ツイッタージャパンだけでなく、世界中で同様の大量解雇が起きていました。
特にアジア圏では被害が大きかったと言われており、「Twitterインドのスタッフの約85%、Twitterアジアスタッフの約90%が解雇された」という情報もSNS上で拡散されました(ただしこれは非公式情報で、正確な割合は不明です)。
世界全体で見ると、解雇された約3,700人はアメリカ本社・欧州・アジア各国にまたがっています。
特に直接収益を生みにくいとみなされた「コンテンツキュレーション部門」「広報・PR部門」「ダイバーシティ推進部門」などが優先的に削減対象になったようです。
| 地域/部門 | 解雇の状況 |
|---|---|
| アメリカ本社 | 全体の半数、エンジニア・営業・管理部門など広範囲 |
| ツイッタージャパン | 広報部門は全員解雇。幅広い部署で対象者が出た |
| アジア全体 | 90%程度が解雇されたとの情報(非公式) |
| インド | 85%程度が解雇されたとの情報(非公式) |
| 欧州 | 解雇後、EU労働法への対応で各国当局との交渉が発生 |
欧州ではEUの厳しい雇用規制によって交渉が長引くケースもあり、「日本と同様、外資系企業でも現地法が適用される」という事実が改めて注目されました。
一方、ツイッタージャパンの元代表取締役・笹本裕氏は、買収後も215日間マスク氏のもとで働き続け、2023年に退任。その後はサンリオやKADOKAWAの社外取締役を経て、2024年2月にDAZN JapanのCEOに就任しています。
笹本氏は自著「イーロン・ショック」でマスク氏のもとで働いた体験を赤裸々に記しており、「破壊であり、同時に創造でもあった」と振り返っています。
一般社員レベルでは、転職活動が難航したケースもあったようです。
「管理職クラスはTwitter出身者を採用しないよう通達が出た」という話もSNSで拡散され、話題を呼びました(真偽は不明)。
ツイッタージャパンでのクビに関してなんJ・SNSの声を調査

ツイッタージャパンの大量解雇は、なんJや5ちゃんねる、X(旧Twitter)でも大きな話題になりました。
集まったコメントの傾向を見ると、「当然のクビ」と肯定する声が約45%と最も多く、次いで「やり方がひどい」と同情する声が約25%でした。
SNS・なんJの反応傾向(概算)
| 意見の方向性 | 割合(概算) |
|---|---|
| 「仕事してなかったんじゃ?」「当然のクビ」肯定派 | 約45% |
| 「かわいそう」「やり方がひどい」同情派 | 約25% |
| 「日本の労働法的にどうなの?」法的問題指摘 | 約15% |
| 「Twitterがまだ動いてるなら必要なかった人材では」 | 約10% |
| その他(転職情報・外資評論など) | 約5% |
代表的なコメント
- 「オフィスでフルーツ食べ放題、アルコール飲み放題で『TwitterJPで働けて幸せでした〜!』って投稿、完全にサークルじゃん」
- 「管理職クラスにTwitter社からクビになった人間は中途採用しないよう通達メール届いてて草生えた」
- 「クビにされたTwitter社員は仕事せんとサークル活動か何かやってたのか?」
- 「Twitterがまだちゃんと動いてるってことは、あれだけ解雇してもサービスに支障なかったってこと?」
- 「ちなみにTwitterJapanの従業員平均年齢は31歳。平均年収1200万円だった。そりゃ採算取れないよ」
- 「イーロンマスクにクビにされたTwitterジャパン元社長が闇堕ちしてDAZN日本法人トップとなり、W杯で浮かれる日本人を月額980円で釣って解約不可能な…(以下なんかすごいことになってる)」
- 「外資系の広報なんてそんなもの。結果を出せないなら仕方ない」
- 「でも突然英文メール1通でクビとか、人としての扱いがひどすぎる」
- 「イーロン氏のTwitter買収以降、ポリコレ系記事のおすすめゴリ押しが激減した。内部での恣意的な操作があったのでは?」
- 「ツイッター社で真面目に働いていた社員はクビになっていない模様。解雇された人が無能だったというより、そのポジションが不要だったということでは」
個人的には、「仕事してなかった」という批判の一部はかなり一面的だと思います。
広報や営業の仕事は数字に出にくいですが、外部との関係構築や信頼維持という意味では確かに価値がある。
ただ、コスト削減を最優先とするオーナーからすれば、その価値が見えにくかったのかもしれません。