アニメ「星のカービィ」ですが賛否あるようです。
今回はそんな噂を調査しました。
アニメ「星のカービィ」がやばい!実質消された?

2001年から2003年まで全100話が放送されたアニメ『星のカービィ』は、視聴率は好調だったものの、関連玩具の売上不振により100話で終了。
打ち切りではないものの、放送終了後、約20年間にわたり全話を合法的に視聴する手段が極めて限定的でDVDは全話収録されず、Wiiの配信サービスも2012年に終了。
『星のカービィ20周年』には3話分しか収録されていませんでした。
公式な視聴手段がないため、YouTubeの無断転載動画に頼っていましたが、これらは著作権侵害として頻繁に削除されました。当たり前ですよね。
この「見たいのに消される」体験が「消された」という噂に繋がったのかもしれませんが、そもそも見にくかった状況であったのは事実です。
アニメ制作会社の倒産や、主要声優の逝去(斎藤瑞樹さん、水谷優子さん)なども再放送を困難にしていたと思います。
2023年にHDリマスター版Blu-ray BOXが発売され、21年ぶりに全100話を高画質で視聴可能になりましたが、主要な動画配信サービスでの展開はまだ行われていません。
アニメ「星のカービィ」がやばい?炎上しそうな発言を連発
アニメ「星のカービィ」は現在だったら炎上してしまうような社会風刺や不適切な発言が多くあります。
脚本を担当されている吉川惣司さんは、「日本のアニメは情念みたいなものが多く、ウェルメイドなものを追及されていないんじゃないか」と発言していることから、不適切な社会風刺発言は、ストーリーの構築や論理的にしっかりした作品を作るために必要だったのではないかと考えられます。
悪役のデデデ大王の「環境破壊は気持ち良いぞい」や「国家ぐるみの場合は犯罪にならないぞい」など、今では放送できないようなブラックジョークが多く見られます。
また作中に登場する「大筒花火テッポードン」は北朝鮮のミサイルテポドンが由来しているというのは、さすがにヒヤッとします。
コックカワサキの「添加物いっぱいで腐らないよ」は家族全員で爆笑しましたなど、ニュースで聞くような言葉を面白おかしく取り上げているアニメ「星のカービィ」は現代だったら炎上してしまいそうです。
| 発言者 | 発言内容 | 登場話数 | 詳細 |
|---|---|---|---|
| デデデ大王 | 「環境破壊は気持ちいいZOY!」 | 第17話 | 自身のゴルフ場建設のためにウィスピーウッズの森を破壊しながら放ったセリフ。独善的で環境を顧みない姿勢を象徴する、本作で最も有名な迷言の一つ。 |
| デデデ大王 | 「国家ぐるみの場合は犯罪にならんゾイ」 | 第38話 | 自身の悪事が露見した際に開き直って言ったセリフ。権力者の腐敗やダブルスタンダードを痛烈に皮肉っている。 |
| デデデ大王 | 「備えあれば嬉しいな~。」 | 第57話 | 本来は「備えあれば憂いなし」。ことわざを自分本位に改変しており、デデデの自己中心的な性格がよく表れている。 |
| デデデ大王 | 「こんなサービスは某民放には決してマネできんゾイ」 | 第7話 | 自身のテレビ局「チャンネルDDD」の番組内で発言。メタフィクション的な要素を含み、放送局であるTBS系列以外の局を揶揄している。 |
| エスカルゴン | 「死んだんじゃないのぉ~?」 | 第49話 | 魔獣に襲われて気絶したコックカワサキを見て放った一言。子供向けアニメとは思えない不謹慎さがブラックユーモアとして成立している、エスカルゴンを代表する迷言。 |
| メタナイト卿 | 「陛下も輪切りになりたいか。今やカービィは無敵。」 | 第3話 | ソードカービィに挑もうとするデデデを制止する際のセリフ。直後に「私は陛下の忠実なしもべDEATH」と発言しながらデデデの乗る戦車を崖から突き落とすなど、言動の矛盾が際立つ。 |
| コックカワサキ | 「仕事きついよ給料安いよ休み無いよ」 | 第2話 | 自身のレストランの労働環境を嘆くセリフ。初期は繁盛していたが、後に料理が不味い設定が追加されたため、この発言の持つ意味合いも変化した。 |
| カスタマーサービス | 「生憎、クーリングオフは一時間以内の契約となっておりまして」 | 第4話 | デデデが注文した魔獣を返品しようとした際の返答。通常8日間のクーリングオフ制度を1時間に短縮するという、悪徳商法ですらない理不尽なルールを提示している。 |
アニメ「星のカービィ」がやばい?子供にはわからないパロディネタが多い
アニメ「星のカービィ」は子供向けのようで、子供にはわからない有名作品のパロディシーンが多く見られます。
元ネタが大人にしかわからない年代の映画もあるので、大人も楽しんでもらえるように作られたと考えられます。
ストーリー・脚本を担当している吉川惣司さんがアニメをより面白くしようとした結果なのかもしれません。
一部例を挙げてみます。
- 1939年:洋画「風と共にさりぬ」拳を握って決意を叫ぶシーン
- 1952年:黒澤明監督「生きる」ゴンドラの唄を歌うシーン
- 1960年:洋画「サイコ」のシャワーシーン
- 1993年:洋画「ジュラシックパーク」の調理室での攻防
他にも料理対決の舞台が「料理の鉄人」だったり、セリフ「歯ぁ磨けよ〜」は8時だヨ!全員集合など、大人にしかわからない元ネタのパロディシーンが多く見られます。
子供にもわかるパロディも出てきます。
アニメを作るという話の中では、「新世紀エヴァンゲリオン」や「機動戦士ガンダム」作中に登場する小説のタイトルが「パピーポッティと愚者の石」、これは「ハリーポッターと賢者の石」です。
子供向けアニメに大人にしかわからないパロディを入れることで、視聴中の親子が、発見したパロディネタで会話を弾ませる様子が想像できます。
アニメ「星のカービィ」の良い口コミ
アニメ「星のカービィ」は、大人になって改めて見てみると面白いと評判です。
当時はわからなかった社会風刺などのブラックジョークが、大人になって見みると理解でき、こんなに攻めているアニメは他にないのも面白いと思う理由だと考えられます。
当時は理解できなかったけど、今考えると凄いアニメだったという意見が多く見られます。
もう一度見て、パロディや社会風刺シーンを発見したいという声もあります。
終始ふざけているギャグアニメのようなのに、時々シリアスで泣ける展開があるのも、大人のほうが心に刺さります。
社会問題やいろいろなパロディが取り入れられていている「アニメ星のカービィ」ですが、2023年4月に発売される「アニメ星のカービィHDリマイスター版」は先行受注を開始して早々に先行可能上限に達し現在は受付を終了していることから、今でも人気があることが伺えます。
アニメ「星のカービィ」についておさらい
アニメ「星のカービィ」は任天堂・ハル研究所のゲームソフト「星のカービィシリーズ」を原作とした2001年10月から2003年9月に放送されたテレビアニメです。
飛行船でプププランドにたどり着いた星の戦士カービィ。
それを良く思わないデデデ大王やナイトメア社をカービィがやっつけるという1話完結のアニメです。
アニメ独自のキャラクターが多く登場し、ゲーム版のキャラクターの設定も変わっています。
登場するキャラクターはゲーム同様かわいらしい外見をしています。
ゲームも子供に大人気で、アニメもバトルシーンなどがあり一見子供向けのように見えますが、意外にも当時の社会風刺を盛り込んだ回が多く、大人も楽しめる内容になっています。







